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その日事務所に呼ばれ、行ってみると
映画が決まった。
それに、ライブもすることになった。
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もちろんボイストレーニングずらしたことがない。
ドラマに、映画に、ライブ。
まだデビューして半年。
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私、もつかな。
「 お前の為だ。失敗は許されないからな 」
『 はい 』
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私のため？
違うよね、社長はお金が好きでしょ
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分かってるから、大丈夫。
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私は女優＿＿＿＿＿＿
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その日から忙しさは倍なった。
ドラマの撮影、3週間後からは映画の撮影。
ボイストレーニング、
体力を付けるためにダンスレッスン
モデルのお仕事、雑誌の取材、テレビの収録
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涼介くんに会える時間は無かった
もちろん寝る時間だって1日2時間ほど。
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ドラマの撮影で休憩のタイミングで少し寝ることも増えた
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「 カット〜、チェック入りまーす 」
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「 なんか歌お！ 」
『 裕翔、ごめんちょっと寝かして 』
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本当にすぐに記憶を手放してしまう。
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でも演技、いや、何事にも手を抜くなんて許されない
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そんな日々が続いて、
映画の撮影も明日から始まる
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家に着いたのは夜中の2時
急いでシャワーを浴びてすぐに布団に入る
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そして直ぐに起きる。
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今日も2時間睡眠。
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そういえば映画のキャストさん誰がいるんだろ
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一応目は通したはず、でも記憶にない
『 涼介くん 』
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すぐに目に入ってきた名前。
山田涼介
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作者名：おふとん。 | 作成日時：2023年1月26日 22時
