裏切られたら...復讐の始まり【暗殺教室】×【文スト】 (ページ26)

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story23 ページ26

貴「...渚、カルマ、律...それに、今はいないけどカエデ。四人は私の味方になってくれた。その事に私は救われたの。私を信じてくれてありがとう。大好きだったよ」

業「は？な、なにいって...それじゃまるで」

渚「そうだよ...まるで...」

渚は言葉を詰まらせた。

ちゃんと云わないと人には伝わらないんだよ？

まぁ、察しはついているよ...「まるで、お別れするみたいな言い方」ってそう云いたかった筈だよ。

貴「...貴方達は信用できるから私の事を話すよ...

私は...横浜に在るポートマフィアの幹部。歳は貴方達よりも下の13歳。此処に来た理由は殺せんせーの監視。そして、今日を以てこの任務は幕を閉じる。形式上は転校ってことで別れることになると思う...だから、今日でバイバイなの」

業「え...」

渚「と、年下だったの！？」

業「待って...居なくなんてなるなよ...」

カルマは悲しそうな苦しそうな顔をした。

私はカルマが持った感情は良くわからなかったけど、辛いことは判った。

貴「ごめん、カルマ...ありがとう」

業「なら、最期にこれだけはいわせてよ

A、好きだよ」

貴「私もだよ...でもごめん。その言葉には答えられない。それに私の手は汚れている。貴方みたいな綺麗な手には触れることすら赦されない...でも、嬉しかった。ありがとう」

業「フラれた...まぁ、元気で」

カルマはそう言い残して保健室から出ていった。

保健室には私と渚だけが残った。お互いに何を話せば良いか判らなく、沈黙が続く。

渚「あのさ」

先に沈黙を破ったのは渚だった。

私は「なに？」と云って渚を見た。

渚「...なんか、ごめんね。君は僕たちよりも年下なのに、虐めを受けて...止めなきゃいけないってわかってたけど...だから、ごめん」

貴「そんなに気にしてないよ？このくらい、怪我の内に入らないしね...逆にヤバかったときは銃弾を喰らった時かな？凄く痛いんだよ？」

私が笑いながら云っても、渚は良い顔はしなかった。

それどころか一層悲しそうな顔をし出すのだ。

渚「...じゃあ、僕も行くよ」

貴「うん。さようなら、渚...」

私は渚が出たと判った後に保健室のドアを開けた。そこには私の鞄が置かれていた。きっと、カルマがやったのだろう。

私は校舎にさようならと別れを告げて、3年E組を去ることにした...。