裏切られたら...復讐の始まり【暗殺教室】×【文スト】 (ページ22)

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story19 ページ22

仕方無く、学校での出来事は話した。

転校生の大倉心愛のこと。私が裏切り者にされたこと。それから無意味な虐めが始まったこと。差別されてること。

それに、全てを治に話しても虐めが解決する訳じゃないし、どうでも良い。そう思ってしまうの。

貴「...全部話したよ、もういい？」

敦「辛かったよね」

貴「憐れまないでよ...私は強いんだから」

治「でも、今だけは弱くても良いんじゃない？此処なら学校の奴らは居ない...気持ちを私にぶつけても全て私が受け止めてあげよう」

嗚呼、治は優しいなぁ...そんな事云われたら私...泣いちゃうよ？

でももう遅いや、目から熱いものが出てきてる。止めようとしたけど止められないの。

全部全部、治のせいだから...だから...

...ありがとう。

貴「うっ...っ...」

鏡花「...あんなA、初めて見た」

敦「僕も...Aちゃんは太宰さんに心を開いてるんだね」

国木田「付き合いが長いらしいからな。その事も含めて心を許せているのだろう」

こんなに泣いたのはいつぶりだろ...ずっと長いこと泣いてなかったから今まで溜まっていた涙が溢れて止まらない。

治は優しく抱きしめてくれていて、時々頭を仔猫を撫でるように撫でてくれた。

暫く経ち、涙は少しずつ少しずつ止まっていった。そして、眠気が私を襲った。

敦「安心して寝ちゃいましたね」

太宰「私に抱かれて寝ているなんて、何て愛らしいのだろうね」

鏡花や国木田は用があり、何処かに行ってしまった為、現在此処に残っているのは

太宰、敦、Aの3人だけだ。

太宰「...却説、私の可愛いAを虐めたんだ...あのクラスの人達にそれ相応の罰は受けて貰わないと」

敦「だ、太宰さん...！」

太宰「なに？」

敦「...勝手にそんなことしたらAちゃんが怒りますよ？い、良いんですか？」

その言葉に反応した太宰は再び腰を落とした。

太宰だって一応人の心は持っている。Aが怒る。というよりも悲しむことを厭がったのだろう。

太宰「それもそうだね...」

貴「ん......おちゃむ...？あちゅち？」

二人「！？///」

貴「ん？...おはよう」

太宰「おはよう！」

敦「お、おはよう」

二人とも心の中でリピートした。

「おちゃむ」と「あちゅち」を...