芥川くんにはお姉さんが居ます！【文スト】2

惨拾 ページ6

龍「...終わった。次は？」




貴『よし、此れで５件目っと...もうその辺は無いから、何処でも移動できるように建物の上に登っていた方がいい。後は一葉の指示に従って』




龍「判った」









ﾋﾟｯ...









却説、私は今...建物の上に居る



下を見ると一般的に薄気味悪い路地裏



そして、其処に追い詰められたが最後だ



何せ、逃げ道がない袋小路なのだからね



あぁ...早く来ないかなぁ〜









「...っ〜、で...ね」









誰かの話し声？



下を見てみる。



案の定居た。一葉と探偵社三人。



あれは...中島、敦？









貴『真逆、彼が虎だったなんてね...』









運命って残酷だよね...



亦会えそうな気がしたのはこれか？









樋口「芥川先輩、予定通り捕らえました」




谷崎「芥川だって！？」









あの少年は...谷崎潤一郎だったっけ？戦闘には不向きな異能力を持っていた筈。



じゃあ、隣の彼女は彼の妹か









樋口「我が主の為...此処で死んでいただきます！」









一葉は射撃の腕は佳い筈。



敦には当てずに頑張れ〜








ﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｯ！！








おや？



健気だね〜妹さん。



命を懸けて護る...か






谷崎「ナオミッ！！」







取り乱している...そりゃ、そうだよね



その気持ちは判るけど...今は敵だからさ






谷崎「ナオミッしっかりして！目ェ開けて！ナオミッ！！

敦くん、止血帯持ッてない？いや、先に傷口を...違う、与謝野先生に...

い、医務室まで運ばないと！敦くん、足持ッt」




樋口「其処までです。貴方は戦闘要員ではないことは知っています。大人しく妹君の後を追っていただきましょうか」




谷崎「あ？」








あれ？先刻までと様子が...



真逆、に、二重人格！？









谷崎「チンピラ如きが...！

よくもナオミを傷付けたね？

異能力【細雪】！」









ん？異能力を使った？



如何して？



彼は戦闘には不向きな筈...









谷崎「こいつはボクが...殺す！」









殺す？



非戦闘員の彼が一葉を？



！？








貴『一葉、後ろっ！！』




樋口「ッ！」




谷崎「死んで終え！！」




樋口「っ！くっ...あっ！」









このままだと一葉が死ぬっ...



何か解決方法は...最適解は...









？「ｺﾞﾎｯ、ｺﾞﾎｯ...」

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