芥川くんにはお姉さんが居ます！【文スト】2

弐拾陸 ページ2

・









ポートマフィア最上階。




ヨコハマを一望出来る窓の外は絶景だ。




だが、今はそんな話は如何でも善い。




今は...首領の話を聞かなければ...








森「Aくん、君には或る事を頼みたい」




貴『或る事とは？』




森「最近、此処等に出回る虎の確保さ、捕まえたら地下室に入れておいてくれ。

作戦構成は君に任せるよ」




貴『...私一人でも宜しいですか？』




森「無論、構わないが...」




貴『ありがとうございます。では、失礼します』









重く閉まる扉。此処は得意な場所ではない。どちらかと云えば苦手だ。




却説、作戦を練らないとね




そして、嫌な予感も少しする...




果たして、これは善いのか悪いのか。はたまた神の悪戯か









貴『...中也、未だ帰って来ないのかな』









不意に、頸に着けたチョーカーを触った。




彼...中也からの貰い物だ。









貴『...少し息抜きに、河川敷にでも行くかな』









─────────────────────
─────────








貴『矢張、此処は何時来ても佳いね...

君もそう思うだろう？少年』




？「え、あ、えっと、...お、お金を下さいっ！！」




貴『...ぷ、あはははっ！

君、面白いねぇ...名は？』




敦「え...中島敦ですけど...」









白い髪に、個性的な前髪。



目の色も独特で綺麗...



そして、ボロボロな服。









貴『あ、財布ね...今日は散歩しに来ただけだから持ってないんだ。ごめんよ』




敦「そんな...」ｸﾞｩｩｩ...




貴『お腹が減っているのか...なら、これをあげる。少しは腹がもつ筈だよ』









私は飴を渡した。




敦は飴を口に放り込むと美味しいと云っていた。




本当に空腹なんだね...




因みに、渡した飴は梅味の飴。




私があまり得意ではない飴だ。




矢張、一番は林檎！！









敦「飴でも、多少はお腹が満たされますね」




貴『少しでも満たされたのなら...佳かった

少年、死なずに亦会える日を楽しみにしておくよ。君とは孰れ亦、会えそうな気がする』




敦「貴女の名前は？」




貴『私はあk...Aよ、またね敦』









中島敦...龍と何処か似てる気がするし、不思議と会えそうな気がしてならない。




却説、帰ったら情報を集めて...




虎を捕まえに行こう！

弐拾漆→←設定資料2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す