story172 ページ8
A「私はアヤトほど子供じゃないからね」
アヤト「はっ、どうだかな」
A「ほら、離して？」
アヤト「嫌に決まってんだろ」
何を言っても離れてくれないアヤトに対して、私は少しイラつく。洗い物がろくにできないからだ。
洗剤を目に入れてやろうとも思ったけど、さすがに可哀想だったからやめた。
その考えを消すように泡を綺麗に落としていく。
A「...」
アヤト「？...なに怒ってんだよ」
A「...」
アヤト「おいA」
A「...」
アヤト「...ｶﾌﾟｯ」
しびれを切らしてアヤトが首筋を噛む。
噛まれた所が電流みたいに痛みが走った。
手を離してしまいそうになるが、ゆっくり割らないようにお皿を置いた。
A「アヤト...」
アヤト「な、なんだよ」
A「痛いっ！」
アヤト「うわっ、うるせっ！」
A「私に意地悪したいだけならどっかいって！」
目が潤む。
せっかくたこ焼き作ってあげたのに、散々な扱われように苦しくなった。
アヤトはギョッと驚いていた。
アヤト「...泣くなっての」
A「泣いてない...」
アヤト「目から涙こぼれてんだろ」
A「ただの汗、お皿洗いってちっちゃい泡が目に入るから、目から汗かいちゃうんだー」
言い訳にしては苦しい、自分でもそう思った。
アヤトは溜息をついたが、「こっち向けよ」と声をかけられる。
仕方なくしたがって向くと、嘲笑うような顔でも、面白がっているような素振りもなく、ただ唇と唇が触れあった。
アヤト、こんなに優しいキス出来たんだ。と心のどこかでそう呟いた。
アヤト「ん...ククッ、その顔誘ってんのかよ
そそられる...ん...っ」
A「んんっ...」
アヤト「っ、は...オレ様のキスは気持ちよかったか？」
A「.....すこし、は...」
また唇が重なる、今度は深く絡み合う。
不思議と嫌ではなかった。
アヤトに優しくされるのは...悪くない。
アヤト「...ふっ、いいカオだな」
A「ぅ、っ」
アヤト「もっと見せろ」
A「やだぁ...」
アヤト「ンなこといって、欲しがってんのバレバレなんだよ」
子供っぽかったアヤトが急に大人びて、そのギャップに心打たれそうになったのは言うまでもない。
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←story171
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 10人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はる猫Blood(プロフ) - あん-an-さん» コメントありがとうございます！これからも、ぼちぼち更新していくのでよろしくお願いします(*^^*) (5月18日 15時) (
レス) id: 9d1498330f (このIDを非表示/違反報告)
あん-an-(プロフ) - 面白くてseason1から一気に見てしまいました！！更新楽しみにしてます！！ (2023年5月6日 7時) (レス) id: 60d24f0aca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はる猫Blood | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/RcKHYu2S7c1/
作成日時：2023年3月25日 4時
