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レイジの部屋
レイジ「...」
レイジはAをソファーに寝かせ、早々に薬を飲ませた。
これで寝て血液を回復させるよりも、うんと早く起きるはず。
ちょうど近くに薄手のタオルケットがあったのでAの上にかける。
レイジは一息つくとソファーと向かいあっていた椅子に座り、本を読みだした。
──────────
どれくらい経っただろう、レイジは本を読み掛けのまま寝てしまったようだ。
Aはパチッと目を覚ます。
当たりをキョロキョロとして確認した。
A「...レイジの部屋」
瞬時に理解した、あの拷問部屋の後のことを。
Aはかかっていたタオルケットを持ち、レイジの元へと静かに寄った。
バサッとレイジにかけると、かかっていたメガネを外し本を取り上げて机の上に置いた。
せめてものお礼にと頬にキスをすると、Aはレイジの部屋を後にした。
レイジ「...たまには狸寝入りもしてみるもの、ですね
いいものをAから貰えた」
リビング
A「...傷は...大体消えてる
時間はそんなに経ってはなさそうだけど、治癒能力が働いたのかな」
首を擦り傷口の調子をみる。
触っても痛くないのを見ると大分回復したようだ。
そして、なんとも言えないような空腹感があった。
A「...キッチンでなにか作ろうかな」
キッチン
A「何作ろうかな...」
?「お、A!たこ焼き作りやがれ!」
A「...急に出てこないでよ...アヤト」
アヤト「どうせ、なんか作るんだろ?
だったらたこ焼きでいいだろ」
アヤトの言うことは聞かないと後々面倒だなとAは思った。
ため息1つ零して、たこ焼きを作り始めた。
──────────
アヤト「あー、ん...うまっ!」
A「当然♪私が作ったんだから」
たこ焼きを頬張る姿は子供のようで、Aは自身の空腹感など忘れてたこ焼きを頬張るアヤトを見ていた。
アヤト「はぁー、久々にこんなうまいたこ焼き食ったぞ!」
A「それはお粗末さまです、じゃあ片すからお皿ちょーだい」
アヤト「ほらよ」
お皿を受け取って流し台で使った機材や食器を洗い流す。
洗い物をし続け、もう少しで終わりだというタイミングで背中全体に軽い衝撃が来た。
アヤトが後ろから抱きついていた。
A「アヤト、濡れるよ?」
アヤト「オマエ、この状況でまだそんな余裕あんのかよ」
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はる猫Blood(プロフ) - あん-an-さん» コメントありがとうございます!これからも、ぼちぼち更新していくのでよろしくお願いします(*^^*) (5月18日 15時) (レス) id: 9d1498330f (このIDを非表示/違反報告)
あん-an-(プロフ) - 面白くてseason1から一気に見てしまいました!!更新楽しみにしてます!! (2023年5月6日 7時) (レス) id: 60d24f0aca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はる猫Blood | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/RcKHYu2S7c1/
作成日時:2023年3月25日 4時