有能の書記長は無能になりました【有無組】 (ページ15)

今日:4 hit、昨日:15 hit、合計:15,380 hit

１５ページ15

Aside

(Aちゃんの表示を『』にします)

『トントン様、なぜ無能になったのですか？』

これが、1番聞きたかった。

tn「誰にも言ったりせえへん？」

『言いません！』

本当の理由を、喋って欲しい。
そして、明確になりたい。

tn「……嫌やったんや、有能が。」

有能が…いやか。
国民にとっては勿体ない悩みだな。

『有能って、疲れるんですね。』

tn「おん……」

『他にも理由ってありますか？』

tn「え？な、ないけど…」

あいつが言ってた。理由は2つあるって。

なんとしてでも聞き出せって。

『有能が疲れるのなら、有能にならなきゃいいじゃないですか。』

tn「おん…？」

『なんで”無能”になったんですか？』

無能はもう、1人居た。

だから無能にならなくてもよかった。

tn「………救うため」

救うため、ね

『なるほど』

やっと聞けた。

こんだけ無能のフリをした有能は居るだろうか？

『私は、トントン様が無能にはなって欲しくないです。』

これは、ただ単に私の考え。

tn「でもそしたら、大先生が無能のままなってまう」

『私は…無能の居ない国がいい。』

tn「…………」

『まぁ、これは国民の意見なので通らないと思いますけどwでも…』

tn「ん？」

『民主主義を提案してくれましたら、私は進んで自分の意見を言いますよ！』

今は総統が軍国主義だからな。

私は平和主義だが。

tn「ふはw面白い子やな」

『うふふ、ありがとうございます』

tn「じゃあ、俺帰るわ」

『あっ……』

もっと、お話したい事たくさんあったのに…

tn「安心しい、明日も来る」

『えっ！ありがとうございます！』

明日も…！

また会えるのか、嬉しいな。

tn「それじゃあ」

そう言って手を振った。
私も手を振り返した。

トントン様、あいつみたいに抱え込んでる感じでは無かったな。

よかった。