若木の元で笠を脱げ

屋上 ページ8

屋上は人も居らず開放的だった。

僕としては早く焼きそばパンを食べたい一心で階段を登ってきたが
偶にはこう言うのも良いかもしれない。

焼きそばパンを食べながらそんなことを考えていると馨が突拍子も無く聞いてきた


「Aってさ、なんか周りと違うよな」


ハ？！どういう意味？と思うと、馨は察したのか


「あ！いや別に悪い身じゃ無くてだな、なんていうかオーラというかなんというか…兎に角なんか凄そう！ていう感じなんだよな」

「どうして此処でそんなことが出てくるんだよ…」


馨はいきなり変なことを言ってくることがある。

そこに至るまでの経歴はあるんだがその過程を省いてしまってるんだ。

聞けばこう言う事かと分かることには分かるんだけどなぁ


「いやさ、Aって周りの人からも人気だし、おちゃらけてんのかと思ったら意外としっかりしてるしって考えたらさ」

「意外は余計だぞ意外は」

「ゴメンって。あ、あと少しで授業だ」

「え…？うわぁ！急げっ！」



まぁこう言うくだらないことも楽しいから良いかな

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