頂点にとんで。Part1～I don't give up!!～ (ページ48)

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Story48　ファーストコンタクトページ48

稚side

フリー=デラホーヤが、ニューヨークブルズに来た。
そんなことはAから聞いているし、BCソルの近況は和騎からも知れる。

え、今あたしはどうしてるかって? シュウの練習に付き合ってる。

シュウは基礎からがっちりやる子だからこっちも勉強になる。

最初来た時はパートナーみたいなの組んで、ニューヨークブルズでの決まりとか部屋の位置とかを『いろは』の『い』から教えていたものだ。

稚「和騎もAもシュウもみんな上達早いなぁ。師匠、びっくり」

冗談半分で言ってみると、シュウは練習の手を止めた。

稚「……あ」

ファーストコンタクト。フリーと、シュウ。

ｼｭ「フリー=デラホーヤ、どうしてチームを抜けた」

あたしは一歩二歩下がり、二人を見守る体制に入った。

ｼｭ「蒼井バルトと緇鳥Aが入っているはずだ」
フ「うん、いるね」

ぴくりとフリーに少しだけの動揺が見えた。
さて、どちらに反応したのかな。

ｼｭ「チームを見捨てたのか?」
フ「……キミにはそう見えるんだ」

稚「ちょっと待って、二人共。
　同じチーム同士、恋する者同士、ちゃーんと自己紹介しないとねっ」
フ/ｼｭ「「は?」」

この二人のどちらを、あの子は選ぶだろう。

ﾜｰｱﾀｼﾉﾏﾜﾘﾆﾊﾗﾌﾞﾗﾌﾞｻﾝｶﾞｲｯﾊﾟｲﾀﾞﾅｰ。