Story36 四面楚歌 ページ36
フリーside
バ「A、笑ってる……?」
乱「何でだ? 観客達にブーイングされてんのに」
そう、緇鳥Aは落ち込むどころか、笑っている。というか苦笑。
それを不思議そうに見ているバルトと黄山、シスコ。
やっぱりあいつどこか刺さる。イラっては来ないけどこう、なんていうのかわからないから曖昧に説明するみたいだけど、胸のあたりが苦しくなる。
今の緇鳥Aは正に四面楚歌状態だ。つまりあいつを応援する人なんてあの
だが、会場全体で見ればそうではない。
声には出さないが、こう見えてちゃんと応援している。
▽
クリス視点
ふぅ、とクリスはため息をついて椅子にもたれた。
ト「今のギャラリーに、Aの味方はいないようですね」
トラッドが苦虫を噛むような顔で言う。
それにそうね、とだけ頷いた。
クリ「……頼むわ、A」
まっすぐに、苦笑いを浮かべる独りぼっちの鴉を見つめた。
▽
メイside
メ「あらら、わたしのファンを怒らせちゃったね」
貴「僕は僕の思ったことを言っただけです。まともにベイに向き合ったことのない輩(やから)に、
なんだかんだいちゃもんつけられるという意識はないので」
軽蔑するような目。それが一番ムカつく。
だからわたしもAを睨んだ。
飛び交う侮辱発言。交わす視線、戸惑いは少し。
審「セカンドバトル、レディセット」
全「3,2,1,GOシュート!!」
Story37 使命?→←Story35 激突!! メイVs緇鳥!!
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