頂点にとんで。Part1～I don't give up!!～ (ページ33)

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Story33　少年の決意ページ33

『世界中のボーイアンドガールズ、ヨーロッパリーグの初戦はアツく、アツく燃え上がっているぞ。
　ファイアー!!』

興奮した実況の声をききながら、少年は走りに没頭していた。時折コーチから声がかかったが、それを断り走り続けている。チームメイトは皮肉をこぼしながら撃ち込みへと向かった。

『さぁ、このゲームで勝ったブレーダーのチームが勝利へと近付くぞ。次に出てくるブレーダーは、誰だ!?』

走り続けながら、視線だけをテレビにうつす。そこにはベンチにいるBCソルの試合出場ブレーダー達がいた。
また視線を前に戻し、走る。

そのベンチには、見覚えのある顔があった。

「何故、BCソルにいるんだ。
　緇鳥……」

あいつはベイをやっていなかったはず。まさか、この短期間で実力を伸ばしたのか?
いや、それかあの人に教えて貰っていたか。

「……勝てよ」

それだけ呟き、また走った。