頂点にとんで。Part1～I don't give up!!～ (ページ4)

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Story4　脳ベイと、ベイトレーナーページ4

「なんだよ、勝手にヴァルキリーを……ん?」
「来るのが遅いって、どういうことですか」

久しぶりに喋った気がする。

「丁度診察が終わったところじゃ」

それにキットはピンときたらしく、「じっちゃんベイトレーナーなの?」と聞いた。

「ワシは、ゾロ! どっからどう見ても、凄腕のベイトレーナーじゃろうが」
「全然見えない……」
「すいません、僕も全くもってただの派手なおじさんにしか」

蒼井はベイトレーナーの意味がわからないらしく、キットに「ベイトレーナーって?」と聞いた。
キットは脳筋ならぬ脳ベイにもわかるようにベイトレーナーの説明をした。

そこはああ! って頷くところだろ、というツッコミは無しにしよう。

蒼井は車内に入るなりヴァルキリーを見つけ、喚きながら愛機の元へむかった。それを、ゾロさんが「ストッープ」と止め、蒼井はバランスを崩さず後ろをむいた。

「そのベイは今、傷付いておる。じゃが、新たな進化の時を迎えているとも言える」
「進化の時……?」

そして、ヴァルキリー修理兼進化が始まった。僕は自身のベイ、レイブンの手入れをしたり、クリスさんに遅刻の理由を伝えたりした。

出来たヴァルキリーは、『ゴッドヴァルキリー』と名付けられたが、蒼井の呼ぶ名はヴァルキリーと前のまま。それを持って蒼井はシスコのリベンジを果たしたのだ。

「バウンドアタック、か」

んで、早く行く為にゾロさんの車に乗り込み、いよいよBCソルのクラブハウスへ――。