頂点にとんで。Part1～I don't give up!!～ (ページ25)

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Story25　ブレーダー界の歌姫ページ25

練習の後、僕はクリスとトラッドに呼び出された。

ｸﾘ「A。あなたに伝え忘れていたのだけど、このトップヴァントにはもう一人強力なブレーダーがいるのよ」

クーザ以外に、そんなブレーダーが……。

ト「メイザース=アグリッパ。ブレーダー界の歌姫だ。"歌姫"と聞けばほとんどのブレーダーが彼女のことだとわかる」
ｸﾘ「女子のランキングでは6位、総合では12位よ」

貴「でも、どうして僕だけにそんな情報を?」

疑問を投げる。

ｸﾘ「今年の大会は、女子とは極力女子とあたるようになっているの。きっとあなたも戦うことになるわ」
貴「了承しました。彼女の使うベイはどんなベイなのでしょうか」

ト「メイザースが使うバッカスミューズ・バンパー・ナッシングはスタミナタイプだ。お前の使うレイブンはアタックタイプだが油断はするな。彼女はアタックタイプのブレーダーも倒している」

そう、僕のレイブンはアタックタイプ。
ナインディスクで空力をあげ、アサルトドライバーで獲物を仕留める。

けれどこの大会にむけ、機種をかえた方がよさそうだ。

貴「僕に不利な点はありますか?」
ト「お前のレイブンのゴッドアビリティはレイヤー内蔵の刃が飛び出て相手を吹き飛ばすというものだが、バッカスミューズには効かないだろう。ナッシングドライバーで威力を殺されてしまうからだ」

バッカスミューズとメイザース……。厄介そうだな。