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Story16 疑問と男 ページ16

その次のバトルは、バルトは1ポイントをとったものの、シスコに負けてしまった。

次はワキヤがくる。

キャプテンであるフリーは、誰を指名したかというと――。

フ「キミ」
乱「え、オレ?」

クミチョーだった。



結果、BCソルはその手中に勝利をおさめた。
その翌日から練習は激しくなり、ダッシュはなんと100本。

全「3,2,1,GOシュート!」

練習が終わると飯。僕は少量で済ませ、ガッツギガを飲んだ。

貴「……クリス、今空いていますか? ちょっとききたいことがありまして」

廊下で偶然クリスとすれ違う。
彼女はええ、と頷き、オーナー室に僕をいれた。

ク「それで、ききたいことって?」
貴「単刀直入です。

  レアルサンバットとの親善試合、
  貴女と一緒に試合を観戦していた男性はどこのどなたで、
  なぜここにいらっしゃったのか。また、貴女とはどういう関係なのか」

ク「よく観察してるのね」

クリスは感心したように言うと、ひとつ溜め息をついた。

ク「でも貴女には関係ないことよ。さ、はやく練習に――」
貴「僕はBCソルのブレーダー。関係ないはずがないです」

クリスの言葉を遮ってみた。

貴「これは推測なのですが、
  ボディーガードのような男性がついていたことから、チームのオーナー。
  ブレーダーの移籍を頼みにでもいらっしゃったのでしょうか。対象はたぶんフリー。
  そしてあの人と話している時、貴女は焦り、動揺していた。つまり――」
ク「もう、いいわ」

今度はこっちの言葉が遮られた。

目を僕から逸らしている。正解?

貴「正解、でしょうか」
ク「……あの人はアレキサンダー・ギルテン。ニューヨークブルズのオーナーよ。
  あとは貴女の言った通りだわ」

ニューヨークブルズ……。紅がいったチームか。

貴「失礼しました」

軽く一礼して、出ていく。

もう、夕暮れ時か。



僕はジャージに着替え、ランランランニングに出掛けた。

バ「ジャンゴ!」

バルトの声がきこえた。

とりあえずその方向へ、走る。

貴「どうした……って、ジャンゴ?」

ジャンゴはスーツケースをひき、去っていく場面だった。

ハ「ジャンゴ、辞めちゃうんだって」
バ「やだよ、オレ……」

僕は落ち込むバルトを見、溜め息をついた。

貴「下のやつらとやるのは、彼が持っているブレーダーとしての誇りが許さない。それだけのこと」
全「……!」

全員の瞳が、揺れた。

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設定タグ:フリー・デラホーヤ , ベイブレードバースト神   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:灰楯M | 作者ホームページ:http  
作成日時:2017年4月2日 17時

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