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Story15 鴉の本気 ページ15
稚「えっ、なにこの軌道!?」
僕が放ったのは、黒神の技を参考にした。
不規則なベイの軌道は、相手も対応しづらい。
貴「鴉は全ての不意を突く。
いけっ、"ウィングクラッシュ"!」
稚「うっ……。
まだよ、ワルキューレ! "フェアリーウィンド"!!」
貴「僕に同じ手は効かない」
カァーンと高い音がして、ワルキューレはバーストした。
今回の試合は2ポイント制。と、いうことは……。
審「リベリオンレイブン、バーストフィニッシュ。BCソルに1ポイント」
貴「よしっ!」
稚「……青は籃よりも出で青し。このことか」
師匠はポツリと呟き、僕に手を出した。
稚「強かったよ。ありがとう」
貴「こちらこそ、素晴らしい成長の機会をどうもありがとうございました」
それを、しっかりと握り返す。
稚「次は手加減しないからね」
貴「……は」
▽
バ「スゴかったなぁ、Aー」
乱「まさかポイントとられてなんて……。やっぱオメーはすげーぜ」
貴「ああ、サンキュークミチョー。僕も勝てるとは思わなかった」
フ「……次、キミ」
フリーは、バルトを指差した。
バ「え、オレ?」
バルトは少し困惑したようだ。
フ「ほら、行ってきなよ」
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