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「お前、ほんとにモデルやってんだな」
「え？」
「見たよ。先月の雑誌」
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何故かは知らないけど、たまにお互い合図を発したかのように一緒に帰り道を歩く。
俺の隣には、見覚えのある雑誌をひらひらと掲げるあなたがいる。
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「すげー決め顔(笑)」
「うるさいな、そういう指示が出てんの」
「仕事熱心なことで」
「3年になったら辞めるからね」
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さすがに大学受験を控えているのに、
このままふらふらモデルなんてしていられないと思った。
俺にモデルとして生きていくための才能なんてないと分かっているし、
そもそも性に合ってはいてもずっと続けたいと思うほどの熱意も持ったことはなかった。
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「へーお前案外脳みそ普通だな」
「バカにしてんの？ 確かに翔さんほど勉強はできないけど」
「バーカ。そういうこと言ってんじゃねえよ。大体勉強なんてあと数年したらバイバイだろ」
「ふふ、どこぞの御曹司がそんなこと言っちゃだめでしょ(笑)」
「あ？ 口止め料目当てか」
「要らないよ、そんなの。悪銭身に付かずっていうじゃん」
「真面目だな」
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一緒にいたって噛み合わない、って思っていたけど
どうしてかこの空気が心地いい。
見た目や育ちに反して口や素行が悪いところも、嫌いじゃない。
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「なあ、潤」
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あなたは俺の名前なんて、滅多に呼ばない。
それは片手で数えられるほどだし、
そんなに親しくなって長くもないから仕方のないことなんだけど。
おかげでそのたび、少しどきりとする。
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「お前、スリル好き？」
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lemon lemon u - BLサイッコー♪───Ｏ（≧∇≦）Ｏ────♪ (2022年6月1日 21時) (
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作者名：*義経櫻* | 作成日時：2018年2月19日 18時
