僕は、大丈夫だよ？ (ページ49)

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「に、にいに...

にいに！ｯ」

救「大丈夫ですよ！

ちゃんと意識はありますから

落ち着いてくださいね」

救急車がきて兄が運ばれたのはついさっきのこと。

僕も同乗した。

僕が家の前に着けば、

にいにが玄関先に倒れていた。

僕が駆け寄ると

「大丈夫だよ、、ラウ。」

そう言いながら僕の手を握ってくれたのを最後に

にいには目を瞑ったきり起きなくなった。

コンクリートに頭を打ち付け、

頭部からの出血がひどいらしく

頭は頑丈に固定されていて、救急隊員の方が止血をして下さってる。

どうか、どうかにいにを助けてください。

手を合わせ、

天を仰いだ。

.....

医師「お兄さんは大丈夫だからね。

でも、1週間程度は安静にさせてあげるために入院という形になっちゃうけど大丈夫かな？」

ラウール「はい、、。ありがとうございます。」

命に別状はないみたいだ。

不幸中の幸いとしてホッと、胸を撫で下ろした。

用意された部屋に入ると、にいにはまだ眠っていた。

何針か塗ったみたいで、頭には包帯が巻かれていた。

麻酔の効果もあり、

今日は起きないだろうと言われて

一旦家に戻ることにした。

入院するための準備をして来なくちゃ。

また、朝イチで病院に来よう...