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「私今日から辰哉君の彼女だぁ!やっと彼女になれた!うれしいっ!」


これから先どんなことが待ち受けているのかな。


わからないけど、


『好き、大好き。本当に、ずっと好きだったんだ。』


「私も!辰哉君のことがずっと大好きなんだよ!」


でも今はそんなこと気にしなくていいんじゃないのかな。


好きって声にすれば好きって声が返ってくる。


それだけですごく幸せな気持ちになれるんだ。


『やっほー!遊びに来たよー!』


ガラッと勢いよく病室のドアが開くと、春香ちゃんと渡辺君が入ってきた。


「あ!春香ちゃん!渡辺君!あのね、私辰哉君の彼女になれた!」


嬉しくて嬉しくて二人にもすぐ自慢した。


『おー!やっとか!私たちを一体どんだけ焦らしたと思ってんの?』


『本当だよ、時間かかりすぎだろ。お前ずっと西野のこと好きだったもんな。バレバレだったぞ?』


『、やめて』


二人は自分のことのように喜んでくれた。


辰哉君はちょっと恥ずかしそうに笑うと、


『翔太、春香。ありがとう』


そう呟いた。


きっとそのありがとうにはいろんな意味が詰まっているんだと思う。


このたった一言で辰哉君の気持ちは二人にちゃんと伝わるから。


『おう』


渡辺君が短い返事をして笑う。


『お礼は売店のメロンパンね!』


春香ちゃんがにっこり笑って言った。


もうダメだって思った時もあったけど、また四人揃って笑い合えている。


すごく、すごく幸せ。

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作者名:てぃら | 作成日時:2022年9月9日 19時

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