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翌朝
目が覚めて んーっと伸びをしようと手を伸ばすと
朝日に照らされた左手の薬指がキラッと光って
近くでそれを見たくて顔の前に手を引き寄せる
「うわぁ…綺麗…」
突然のプロポーズ
“ずっと一緒。
俺と結婚しよ？俺と家族になろ？”
幸せ！って態度で言葉で伝えてくれる彼
そんな光輝くんから貰った言葉が本当に本当に嬉しくて
いつも沢山の愛をありがとうって。
私もずっと光輝くんと一緒にいたいなって。
ちゃんと言葉で、声で伝えたかったのに
泣きながら頷く事しかできなくて
そしたら光輝くんまで泣き始めちゃって…
ああ、どうしよ、思い出したら
昨日沢山泣いたのにまた泣いちゃいそうだよ
そう思った瞬間暖かい体温に包まれる
『んーっ、Aちゃん』
まだ眠いのか甘いその声
だけど込められる力はしっかりしてて
安心感と共にゆっくりと伝う水分
「…っ… 光 輝くん…」
『んぁ？…もぉ…Aちゃん泣かないで？』
ほらおいで？って言いながら
向かい合う体勢にされると
目があってフニャッと顔で笑って
いい子いい子って
頭を優しく撫でながら
涙を綺麗な指で拭ってくれる
「だって…こんな…」
『これからも一緒にいようねっ！て
思いを込めて選んだの
どう？気に入ってくれた？』
普段遣いできるようにシンプルなのにしたんだよ？
これで俺のAちゃんだからってみんなにアピールすんの！って
だからこれからたっくさん付けてね？って
甘々な顔で言ってきて
もう敵わないよ。
光輝くんには
「…すっごく。すっごく、気に入ったよ」
さすが俺！
なんて自信満々な表情
コロコロ変わる表情で自然と笑みが出てくる
「ふふっ…光輝くん…ふふっ」
『あーやっと笑ってくれた！
昨日から泣いてばっかなんだもん
まぁ、俺も泣いちゃったんだけどねー？』
今なら、今なら伝えられる。
言葉で伝えてくれる彼に
私からもちゃんと言葉で
「光輝くん。」
『んー？』
「いつも沢山の愛をありがと」
小さい声になっちゃったけど
光輝くんにはちゃんと伝わった
『もー当然でしょ？
だってだーいすきなAちゃんだもん。
毎日でも愛を伝えるよ？』
ちゅっ。と。突然合わさる唇
『はい！俺もAちゃんから欲しい！
ねーえ、ちょうだい？ねーねー』
自然と目を瞑って
早く早くとおねだりしてくるから
ゆっくりと顔を近づけた。
今度は2人で選んだお揃いの指輪をつけようね？
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作者名：Soda | 作成日時：2023年10月9日 21時
