ラナンキュラス5 (ページ9)

今日:29 hit、昨日:14 hit、合計:23,180 hit

209 ページ9

今日は外にデートする予定だったんだけど
めちゃくちゃ天気が悪くて急遽お家で過ごすことになって
Aちゃんが見たい！って言った
恋愛映画を見ることになったんだけど

Aちゃんの膝にゴロンとして見てたら
柔らかくて気持ちよくていつの間にか寝ちゃったんだけど
目を覚まして目に入ったAちゃんがなんかすごく幸せそうな
そんな表情をしてたんだよね

『はい、お返しー。
　次はAちゃんの番！俺の膝で甘えて？』

俺ばっかり甘えちゃったからAちゃんにも！って思って
言ったらすぐに膝に寝転んでくれてすんごい幸せそうに笑って
さっきの俺みたいに俺のお腹に手を回してぎゅっと抱きつきて
「光輝くん、好き」って回した腕に力を込めながら言われたの。

本当に本当に幸せで、手放したくなくて。
ずっとずっとそばにいたいし、いて欲しくて
俺だけのって…

『うん。俺もAちゃん好き。てか好きじゃなくて、大好きね？』

そう言いながらAちゃんの髪にキスして、
髪を撫でながら考えたの

ほんとは夜景の見える所とか、
ロマンチックなとこで！なんて思ってたけど
きっと、さっき俺が見た夢が今だって。
言ってくれてるそんな気がしたんだ

『ねーAちゃん？』

「んー」

『俺ね、さっきね、幸せな夢を見たの。』

「そっか。どんな夢だったの？」

『んーとね、
　左手の薬指お揃いの指輪をしててね
　Aちゃんは綺麗なドレスを着てるの。
　それでね、いつしかAちゃんのお腹大きくなってね
　3人で手を繋いで歩いてる。そんな夢』

言うんだ、これから。
そう思うと緊張してきちゃって
けどここはバシッとと
Aちゃんの手を取ってギュッと握りしめて
混じり合った目線を逸さずに口を開いた

『俺ね、これが本当になったらいいなって思ったの。
　Aちゃんとずーっとずっと一緒にいて
　おじいちゃんおばあちゃんになるまでずっと一緒。
　相手はAちゃん以外考えらんない。
　俺にとってAちゃんは一生大事にしたい人。』

俺の言葉を聞いたAちゃんの目からは
綺麗な雫が落ちていって
今まで見た中で一番綺麗だった。

『Aちゃん、俺と結婚しよ？
　俺と家族になろ？』

「うん、うん」と泣きながら何度も頷いてくれるから
俺も自然と涙が出てきちゃって
2人でわんわん泣いちゃった。

その日の夜寝ているAちゃんの指に婚約指輪を嵌め

『大好きだよ』

そう呟いて目を閉じた。