ラナンキュラス5 (ページ7)

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今日は俺の誕生日を祝ってくれるってことで
久々に渉とのサシ飲み。
早速ジョッキを打つけてゴクゴクっと喉を鳴らしていると
目の前にいる渉が口を開く

「いやマジで
　黒田、倒れてるんじゃね？って心配したし」

俺の誕生日に1番に連絡をくれたのは渉だったんだけど
いつになっても既読にすらならないから
めっちゃ心配してたらしい。

『んー、お取り込み中だったし？』

「それな。冷静に考えたらさAちゃんといるじゃんって。
　長瀬に言われてそっか。そうだわってなって即スタ連やめたわ」

『いやーマジであれはビビる。
　どんだけ送ってくんだよってなったから』

あのえげつない数字は半分以上渉のせいで
見た瞬間急いで電話したんだよね笑
まぁさ、渉と比べたら負けるけど俺も返信は早い方で
でもAちゃんと暮らし始めてからは
だいぶ返信遅くなったんだけどねー
二人でいる時間、大事にしたいし？

「でさー黒田も25になったじゃん？
　で、Aちゃんとも同棲してもうすぐ1年じゃん？
　やっぱそろそろ結婚とか考えんの？」

『めちゃめちゃ考えてる！
　昔から早く家庭は持ちたいなって思って
　いろんな子と付き合ってみたけど
　なんかピンとこないっていうか違うなって。
　本気になれなかったし。
　
　でもAちゃんと出会った瞬間、あーこの人と結婚する！って
　ビビってきた！って奴？
　ようやく俺の運命の子が現れたって！』

「ふーん。運命の子ね。
　ガチでさ黒田変わったよな。
　昔はさ、黒田の元カノに
　“他の人がいると甘えてくるのに、2人きりになるとそっけないんだけど！”
　とか言われて付き合ったら思ってたのと違う！ってめっちゃ愚痴られたし。
　Aちゃんといる時の黒田って甘えん坊じゃん？」

『あん時は俺もカッコつけてったっていうか
　イキってたっていうか？
　Aちゃんに好きになって貰いたくて必死だったし
　素直に自然体でいたら先に進めたからさ？
　だったらもうカッコつけなくていいじゃんってね。
　だから好きな時に甘える！自然って大事！』

「いやーほんとガチで
　Aちゃん。すげえわ」

そんな感じでバカ話したり
ちょっと真面目に将来のこと話したりしてたら
あっという間にいい時間

「んじゃーまたな！」

『おう！次はいい報告するわ』

「ガチ？じゃ、明日飲むかー
　ヤーマンと長瀬も誘って」

『いや、それは急じゃん笑』

次みんなで会う時は
絶対幸せ報告するかんね？