ラナンキュラス5 (ページ6)

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『うっ…』

今日の朝はとにかく寒くて
布団から顔を出したらピリついた肌
いつものようにスマホに手を伸ばした俺だけど
表示された日付とメッセージアイコンに表示された
いつもの比じゃないカウントをしてる数字

思わずタップしたくなったけど
直ぐにスマホを放り投げる

『見ない見ない見ない見ない…』

ぜーったい見ないもんね！
1番は、1番は…

俺が欲しい1番に目線をやると
布団を頭まで被って丸まって寝ていて
ぎゅーっと抱きついてみたけど起きる様子はない

「んっ…」

『まだ寝る？』

声をかけると肯定するかのように
俺へと腕を回してくる

『ふふっ…かわい。』

まぁ、昨日はだいぶ激しい夜だったしね。
だってAちゃんから誘ってくれたんだよ？
そりゃ、嬉しいに決まってんじゃん？

しかもさめちゃくちゃ、こう胸が熱くなるような言葉をくれてさ
だからいつもより、ね？
そんな感じだったからお互い夢中で時間忘れてて
いつの間にか日を越えちゃってたって感じなんだよね。

で、Aちゃん意識飛ばしちゃったから
まだ言われてないし
1番は絶対Aちゃんからがいいから
スマホは見ないの！

それから暫くAちゃんのことを
自分の腕を枕にしながら眺めてたんだけど
いつの間にか寝てた笑

それから多分1時間くらい寝てたかな？
徐々に意識が戻ってきて
でも眠いからめが開けられないそんな感じだったけど
ゆーっくり目を開くと
さっきの俺みたいにジーッと見つめる綺麗な目

『Aちゃ…』

「光輝くん。お誕生日おめでとう」

大好きだよ。って言いながら抱きついてきたAちゃん
目を覚ましてマジでよかった。
やっぱり大好きな人といられるってマジで幸せ

『ありがと。俺もAちゃん大好き。』

いつもなら
ねーちゅうしよ？っていうところだけど
そんなの必要なくて自然とね

『あー幸せ。25歳になって初めてのちゅうだ。
　これからもずーっとずっとAちゃんだけ！』

そう言ったら嬉しそうなAちゃんがいて
ああ、マジで出会ってもう3年経つけど
好きを更新し続けてんの
Aちゃん以上に好きになれる子なんて現れないし
ずっとずっと一緒がいい

だからね
あと少し、もう少ししたら
君に永遠を誓うから
もうちょっとだけ待ってて？