215 ページ15
『マジでみんな来てくれてありがと！』
小さいノックが聞こえ扉を開けると
そこには揃いも揃っておめかしした
わたと光成と長瀬の姿
「黒田の結婚式、行かないわけなくないかぁ？」
「光輝、おめでと」
「黒田くんマジかっこいい！」
タキシードに身を包んだ俺の肩を叩く
満遍な笑みのみんな
最近バタバタしてたし久しぶりに3人と
会えたのが嬉しくて
時間も忘れて話し込んでいると
「光輝」
『ん？なに？光成』
「なに？じゃなくてAさん。
光輝のこと待ってるんじゃない？」
「おーい！黒田なにしてんだよ。
早くいけよ！俺らに気を使うなって！」
『気なんて使ってねーし！』
「はいはいはーい、黒田くんしゅっぱーつ」
俺ら会場で待ってるからと
３人に背中を押されて向かった先からも賑やかな声
「あーその、あれだな。馬子にも衣装だな」
「もー湧さんそんなこと言いながら照れてるの隠せてないけど？」
「ばっ、、青木、よけーな事いうんじゃねぇー！！」
「湧は恥ずかしがり屋だから、意地悪なことしかいえないんだよねー」
「おまっ、平塚まで俺のことイジんじゃねーよ」
相変わらずだなぁなんて思いながら
扉を叩くと“はーい“と青木さんの声
『失礼しまーす』
「あー、黒ちゃんじゃん」
「お！黒ちゃんAと違って似あってるじゃん」
「ほらー湧さんまたそう言うこと言う」
迎えてくれた３人の奥から
ひょこっと顔を出した
真っ白なウェディングドレスに
身を包んだAちゃんの姿に思わず唾を飲む
やっばっ、、、今まで見たなかで一番
世界一、宇宙一綺麗
「光輝くん？」
俺がなにも答えないから
不安そうな顔をするAちゃんを
元木さんたちが見てるのも気にせず
そのまま腕を引いて胸の中に閉じ込める
「ちょ、光輝くん！」
『だめ、Aちゃん、綺麗すぎ』
「もー大袈裟だよ」
そんな俺たちの姿にお邪魔みたいだし。と
気を使ってくれた元木さんたちは静かに出ていって
この空間にいるのは俺とAちゃんだけ
「光輝くんかっこいいね」
『それは当たり前。』
俺の答えにふふっと笑うAちゃん
式の本番前だけどチューしようとしたら
そろそろ時間ですと、呼び来ちゃって体を離す
『んじゃ、行こっか』
「うん」
俺より小さいAちゃんの手を取り
向かうのみんなの所
大好きなみんなに見守られながら
俺たちは永遠の愛を誓い合った
“2人で幸せになろうね“
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 325人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Soda | 作成日時：2023年10月9日 21時
