ラナンキュラス3 (ページ50)

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『はい、今度こそAちゃんは寝ようね』

食事も終わって少しすると
だんだん眠そうになってきたAちゃん

「うん…ね、光輝くんかえっちゃう？」

『んー？帰らないよ。心配だし』

俺の返事を聞くと嬉しそうな表情を浮かべてて
その様子を頬杖をつきながら眺めていると
求めるように手を伸ばしてくる

「寝るまでぎゅーってして？」

『今？』

「今。さっきご飯食べたらもっとギューって
　してくれるって言ったの光輝くんだよ？」

『ははっそうだったね。
　分かった沢山ぎゅーしてあげるっ』

ああ。求められのっていいな。
大好きなAちゃん必要とされてるってやっぱり嬉しいね。

これだけおねだりされたら叶えてあげない訳もなく
Aちゃんの寝てるベットに入ると
背中から包み込むように抱きしめてあげる

胸元に回った腕にAちゃんが擦り付くようにして
光輝くんの匂い。好きって言ってきたんだけど
俺料理作ったし出汁の匂いとかしてないかな？

『俺臭くない？』

「臭くないよ。すっごく安心する。」

そうかなー？と自分の腕をクンクンするけど
いつもの香水の匂いしかしない。
よかった出汁じゃなくて笑

『そっかー俺の匂い好きなんだ。
　俺もAちゃんの匂い好きだよ？
　爽やかな匂いがするの』

「そっか。嬉し…」

話してるとどんどん瞼が閉じてくるAちゃん

『ほら、疲れたでしょ？こうしててあげるからもう寝て？』

「うん。そだね…光輝くん来てくれてありがとう。嬉しかった…おやすみ」

『ん、おやすみAちゃん』

少しすると寝息が聞こえてきたのを確認すると
そっと布団から抜け出して置いてあった食器を片付けに部屋を出た。