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“分かった！
帰ってきたらたーくさんご飯食べて寝てね？
Aちゃんは頑張り屋だから俺心配“
光輝くんに今週も会えないって連絡すると返ってきた返事。
今週会わないともう1ヶ月会えてないことになるから
寂しい思いをさせちゃってるなと思ってるんだけど
こうやって気を遣ってくれたり毎日くれる連絡でも
無理しないで？とか頑張ってるね！とか言ってくれて
その言葉に励まされたり癒されたり今日も頑張ろうって思えるんだよね。
“ありがとう。…“
光輝くんに返事を返そうとした時
A！と名前を呼ばれて書き途中のまま
カバンにプライベート用のスマホをしまう
「ごめん遅くなった。」
「んーん。大丈夫。」
今日は北斗と急遽試作品の制作会社へ
行くことになり東京駅で待ち合わせ
だけど新幹線の到着が遅れて
急いでここまでやって来た北斗はというと
私の顔を見るやいなや何か言いたげな顔
「ん？なに？」
「いや…なんでもない。」
「もーなんなの？そんな感じで言われると気になるじゃん。」
後で言うから。と北斗に言われたから一旦触れるのはやめて
思ったよりも約束の時間が迫ってたから急いで制作会社へと向かった
制作会社に着くと真っ先に担当の人に謝られ
すぐに北斗の声で始まった打ち合わせ
確かに向こうの都合で休みの日に打ち合わせになっちゃったけど
うちだって納期とかで結構無理なこと言っちゃってて
今回はデザイン変更もあってまた1からやり直しだし
こうやって時間を貰えただけでもありがたかった
無事に打ち合わせも終わり
担当の方が呼んでくれたタクシーが来たから
帰ろう椅子から立ち上がろうとすると
急にめまいがして倒れそうになったのを支えてくれたのは北斗
「おい、大丈夫か？！」
「ん…ごめん、ちょっとめまい…これくらい大丈夫。」
流石に支えてもらうのは悪いなと思って
手を離そうとしたけどガッチリ掴まれてしまう
「いいから捕まれ。」
少しぶっきら棒な言い方だったけど
心配してくれてるのが分かったから甘えてることにして
支えてもらいながらタクシーまでの道のりを歩いた。
タクシーに乗り込むと“着いたら起こすから寝てな？“と
言ってくれて遠慮なく少し休ませてもらうことにする
目を瞑ると暗い瞼の裏で“無理すんなよ。”という北斗の声と
その大きな手が頭の上に乗せられてなんだか無性に泣きたくなった。
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作者名：Soda | 作成日時：2023年2月5日 15時
