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「僕でよければ話聞こうか？」
時間はたっぷりあるよ？1時間半も。と笑う青木くん
新幹線はちょうど目的地に向かって動き出した所だった。
「実は…」
青木くんの優しい顔を見ていたら
自然と光輝くんとの出来事を話していて
「そっか。気持ちがすれ違っちゃったんだね。」
「私が無神経だったんだよ…」
「まぁ、言葉足らずだなとは思うけどね笑」
だって黒田くんは北斗さんとのこと知らないでしょ？って
青木くんの言うとおり、光輝くんは北斗とのことは知らない。
ちゃんと説明すればよかったんだよね。
「でもさ、Aちゃん。
僕はね思うんだ。人には言いたくないことだってあるって。
恋人だからって相手の全てを知ればいいってもんじゃないしね。
Aちゃんが黒田くんに話しても良いって思ったら
話せばいいんじゃないかな？」
「そう…だよね。」
「とりあえず東京から離れるしゆっくり考えてみれば良いんじゃないかな？
きっと答えが見つかるよ。そのためにこの出張に呼んだんだもん」
ふふふっと笑みを浮かべる青木くん
え？出張に呼んだってどう言うこと？
「本当はね、今回Aちゃんの応援は僕が頼んだの。」
「そうなの？」
「うん。檜山くんから連絡があって。
Aさんも大丈夫かな？って心配してたし。」
“も“ってことは、光輝くんも落ちてるってことだよねきっと…
私が都合よく解釈したかもだけど
「そっか…後輩に心配かけるなんてダメな先輩だね笑
でもなんで出張に？他にも方法あったでしょ？」
「そのことだけど、今日食堂でAちゃんのこと見かけたの。
声かけようとしたんだけど、とても声かけられる雰囲気じゃなったから…
なんて言うの？負のオーラっていうか、そっとして置いて感がすごかったしね」
確かにだいぶ沈んでたよね私。
流石にオフィスでそんな態度できないから
平然としてたけど正直結構キツかったし…
「食堂から出たら丁度檜山くんから連絡が来て
なんでAちゃんが落ち込んでるのか理由がわかったし
丁度人手が欲しかったからAちゃんに
応援頼めないかなって課長に聞いてもらったんだよ」
「それにまんまと乗って来たのが私ってことだね笑」
「ふふっ、そうだね。気分転換になるしいいでしょ？」
それにまたファンができちゃうかもね？黒田くんみたいな可愛い子！
って青木くんはふざけて言って来たけど
そんな青木くんの優しさに救われている自分がいた。
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作者名：Soda | 作成日時：2023年2月5日 15時
