ラナンキュラス3 (ページ31)

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「光輝くん飲む？」

出発して少し経つと隣に座るAさんから
ゴソゴソと音が聞こえて来て
口元に差し出されたのはストローが刺さった状態の
某緑のお姉さんがロゴになってる所の飲み物

『あ、飲むー！Aさん買ってきてくれたの？』

「うん。新幹線まで時間なさそうだったから先に買って来ておいたんだ。」

まぁ車だったけどねって笑うAさん
普段車のらないけど好きな曲を流しながら車でのんびり行くのもいいよね。
あーこれを機に車買っちゃおっかな？
まだ早いか笑

「なんか新鮮だなー。思えば光輝くんと車で出かけるの初めてだよね？
　仕事で営業車乗ってた時もまだ運転は私だったし」

『そういえばそうじゃん！運転する機会なかったもんねー。
　試用期間だから！って免許あるのに運転させてもらえなかったし！
　で、どう？運転してる俺見て。かっこい？』

「んー？どうかなぁ笑」

『ええっ！そこはかっこいいっていう所でしょ？！』

もう！ってなって
ムスッて顔したら

「もー不貞腐れないで？
　光輝くんがかっこいいから、ずっと横顔みっちゃった」

なんてかわいいこと言ってくるから、運転してるのが一瞬だけ嫌になったよね。
ううっ、こんなに近いのに触れないのって辛いっ

Aさんとは運転している間色々話をした。
俺ら結構会話する方だと思う思うけど、
旅行ってなると昔の話とか旅行行った時の話とか聞けるからなんか新鮮でいいよね！
新たな一面も知ることができたし笑
やっぱりAさんってしっかりしてるのにちょっと抜けるから
そんなところが可愛いんだよね！

『あ、そうだ面白い話ある！聞いて』

「え？なになに？」

『俺ら人事から休みとれーって連絡来てたじゃん。
　実は俺ら以外にもいてさ』

「ふふっ」

あ、これ誰の話か気づいた感じだよね

『まぁもう誰だかわかってると思うけど元木さんで
　青木さん見かけるたびにビクってすんの！それがちょーおもしろくて！』

「あははっ。この時期になる青木くんが目を光らせるんだよね。
　多分ね、お盆明け面白いものが観れると思うよ笑」

『え？まじ？！やっば！光成にも言って観察しよーっと』

「もしそうなったら、代わりに皺寄せくるから覚悟しておいてね？」

『えぇぇ、なんだろこっわ！』

話題の元木さんの話をしていたら無事に目的地到着！
さ、旅行の始まりだねっ。