ラナンキュラス3 (ページ25)

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「光輝くん、もっとキスしよ？」

Aさんがちゅーしてきたから
たっくさんお返しして幸せだなーなんて思ってたら
俺の上に乗ってきて“もっと“っておねだりしてきたAさん

いつもだったら俺が甘えてそれにAさんが答えてくれてる感じだから
自分から甘えてきてくれたのが嬉しくて顔が綻びちゃう！

『んふふ、いーよ？たくさんチューしよ？』

Aさんの髪に手を回して啄むように何回も何回もチューして
唇が離れたら首元に顔を埋めて甘えてきてくる
それを何回も繰り返していると目がトロンとしてきてるAさん

『Aさんあったかい。もしかして眠くなっちゃった？』

「ん、ちょっとね…」

『もう寝よっか？』

「んっ」

俺の上から下ろして隣に寝かせると
チュっとキスをしてから胸の中に閉じ込める。

『明日はお家でゆっくりしようね？おやすみ』

声をかけたけどもう返事はなく代わりに聞こえてきたのは小さな寝息。
しばらく背中を撫でてたんだけどいつの間にか眠りに落ちていた。

次の日は出かけたりはせず
お家の中でどこ行く？何する？と一日中旅行の話をしてて
本当はその日の夜には帰るつもりだったんだけど…

鳴り響くのは俺のスマホ
かれこれ1時間前から鳴ってるけど
布団が気持ち良すぎて全然起きらんない

隣にはもうAさんはいなくて
1週間近く出張だったから早め出社するって言って
寝室の外からはバタバタ動き回ってる音が聞こえくる

しばらくするとパタっと音が止んで
扉が開いて姿を現したAさんは
真っ直ぐ俺に近づいてきて布団を引っ張ってくる。

「光輝くん起きて？私、そろそろ行くよ？」

『ん…、ヤダ。』

「ヤダじゃない。遅刻しちゃうよ？ほら、早く！」

俺が月曜の今日にAさんの家にいるのはこれが理由。
どうせ一緒に出社しないし、だったらギリギリまで
一緒に過ごしたいってなって泊まったんだよね。

『んー』

「あ、ちょっ…」

腕を引っ張ってギューっとして
そのまま首に顔を埋めて服で捲ると
ギリギリ隠れる場所にちょっと強めにキスをする
唇を離すとそこには赤い跡

『へへっ、俺のって印ね？』

「もう…見えたらどうするの？」

『マーキング！消えたらまたつけようね？』

そのままイチャイチャしようとしたら
遅刻しちゃう！って怒られて
Aさんにポカッと叩かれちゃったけどね。