ラナンキュラス3 (ページ23)

今日:6 hit、昨日:22 hit、合計:61,392 hit

123 ページ23

『ふふっ。買っちゃったー』

Aさんとなかなか会えなくなっちゃうかもって
内心ちょっとイジイジしてたらまさかの提案に飛び上がる俺
だってAさんから旅行に行こうって誘ってくれたんだよ？
嬉しいに決まってんじゃんね？

「まさか2冊とも買うとは…」

『だって行きたいところ決めないとだし？
　今回行かなかったとしても次行くかもじゃん？』

片手にビニール袋に入った旅行本
もう片方はしっかりとAさんの手を握り
歩く道はいつもの道なのに既にウキウキがやばい。
まだいつ行くかも、どこに行くかも決まってないけど。

『あー楽しみ！ね、明日はこの本とかネットとか見て
　どこ行くか決めようね？ね、いいでしょ？』

「はいはい。そうだね。そうしようね」

むっーなんかAさん適当に返事してない？
俺そんな態度されたら怒っちゃうよ？と
ちょっとだけ剥れた顔をしたら
繋いでた手を解かれて腕をギュとしてくるAさん

「ふっ、怒んないでって。私も楽しみだよ？
　光輝くんと行く初めての旅行だもん。」

『むーっ』

「日程はさ、課長に話してからじゃないとスケジュールが分からないから
　決められないけど、場所は決めようね？」

本屋でもされたけど俺、結構これ好きかも。
腕にギューっとされて上目遣いで話してくるやつ。
だってAさんは可愛いいし、密着度高くなるし最高じゃない？

「ん？なに？」

『可愛い。すき。』

「え？どうしたの急に笑」

『言いたくなったの！！』

俺が蕩けた目でAさんを見ると
ちょっと恥ずかしそうにしてるのも可愛いね。
あーやばいなんか俺、めっちゃ溺愛してる！
でもでも好きなもんは好きだからちゃーんと言葉で伝えるかんね！