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そのままAさんに手を引かれて着いた場所は
親子連れなんかも来てる大きな公園で
目の前に広がる芝生に寝っ転がりたい気持ちになる
天気もいいし気持ちよさそうじゃん？
「光輝くんここに座ろっか」
『え？いいの！？』
「いいよ笑」
俺が目を輝かせてたのがバレたみたいで
羽織ってた上着を芝生にひいて
その上にAさんを座らせると隣に寝っ転がる
あーやばいめっちゃいいわこれ。
「いい天気だね」
『ほんと！俺、寒い冬も好きだけどあったかい春も好き！』
「暑い夏も好きだし、肌寒い秋も好きでしょ？笑」
Aさんに手を伸ばし手をニギニギして
上目遣いで見つめるとおいで？って言われたから
芝生から頭を離すとそのままスライドさせて
Aさんの膝の上へ頭を乗っける
またこれもいいんだよねー気持ちいい
『まぁ笑 とにかくぜーんぶAさんと居れたら好き』
「じゃあ私といなかったら嫌いなの？笑」
『嫌いになるかもしれない…多分』
ふふっなにそれって言って笑いながら俺の頭を撫でてくれる
マジで幸せだし、このまま寝ちゃいそーなんて思ってたら
降ってきたAさんの声
「ねぇ光輝くん」
『んー？』
「私の話聞いてくれる？」
もしかしなくても昨日言ってた話だよね？
良くわかんないけど緊張してきた！！
もちろん聞くよ！と答えた後
寝たままじゃあれだよねと言い立ちあがろうとするんだけど
そのままでいいからって言われて
大人しくAさんの膝の上に頭を置いたまま話を聞く
「さっき見たランプ、うちの商品なの知ってた？」
え？なにを言い始めるかと思えば…
もしかして何か関係ある感じ？
『ううん。知らない初めて見た。』
だよねぇと笑うAさん。
俺営業なのに知らないのって感じの笑いじゃなくて
なんていうのかな違う感じ
「あれね、今は売ってなくて3年前に限定発売されたものなんだ」
『へーだからか、見たことないと思った！』
それでね…と言葉を続けるAさん
なになに？ドキドキする
「実は、今週課長から話があって…
さっきのランプの復刻版の企画やって欲しいって」
『え？本当に！？よかったじゃん！！』
なぁんだめっちゃいい話じゃん！
Aさん言ってたもんね！
自分で企画した商品が店頭に並ぶのが夢なんだって！
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作者名：Soda | 作成日時：2023年2月5日 15時
