ラナンキュラス (ページ7)

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翌朝、陽の光で目を覚まし
時計を見ると後10分で起きる時間
二度寝する時間でもないからそのまま起きて
大きなあくびをしながら1階へ降りる

「光輝おはよう」

『ママ、おはよ』

朝食を作っているママに声をかけてから
ダイニングテーブルに着くとボーっとテレビを見る
あ、今日運勢良くね？なんて
普段気にしない占いを気にして見たりして
ちょっと浮かれ気分始まったかも

「なんだか今日はご機嫌ね」

朝食を運んで来たママにまで
俺の機嫌が伝わったみたいで
“光輝の就職先も決まって安心！”と嬉しそうに言ってくる
そんなママの様子に俺もなんだから嬉しくなって
いい気分になりながら作ってもらった朝食に手をつけた

『いってきまーす』

「行ってらしゃい！気をつけてね！」

準備を終えて家を出ると
面接試験の時と同じく電車で会社へと向かう
今日は遅れるなよー？と思ってたからか
遅延もなく会社の最寄駅に着く

通勤ラッシュの時間帯ではないから比較的空いていて
時間にも余裕があるから
この前はダッシュで過ぎてった道をゆっくりと歩くと
オフィス街だからか結構飲食店もあって
開拓しがいがありそうだし
4月からの新生活がますます楽しみだ

会社についてロビーにある案内板を見ると
この前と同じで内定式は11階でやるらしい
1度来ているから迷わず左奥のエレベーターに乗り込む

グングンの上に上がっていくエレベーターと
同調するように“もうすぐ会えるんだ”と思うと
ドキドキが止まらなかった