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「失礼しまーす」
「あ、Aちゃんだ。珍しいねどうしたの？」
電話対応で騒ついている室内
声をかけて中に入ると丁度通りかかった青木くん
「川��くんに呼ばれて」
「てことは怒られにきたんだ笑」
「違うって笑 いつも怒られてるのは湧でしょ？」
確かにねーてニコニコしていう青木くん
そういえば呼び出されたのはいいけど
とにかく来て！としか言われてないから
目的が分からないでここに来たんだよね
一方青木くんは川��くんを探して周りを見渡してくれて
「皇輝くん、今法務部行ってるっぽいね」
「そっかーじゃあ出直したほうがいいかな」
ここで待ってるのもなんだしと引き返そうとした時
目的の川��くんがいいタイミングで戻ってきた
「Aさん、すみません！お待たせしました」
僕が呼んだのに…なんて申し訳なさそうな顔をしながら
打ち合わせスペースに連れていかれる
「大丈夫だけど、それで用事って？
もしかして湧みたいに書類間違ってた？！」
「元木さんはいつもなんで…って、そうじゃなくて
この前Aさんが紹介してくれた経費処理システムの件、
部長が前向きになってくれてて担当者と繋いで貰えないかと…」
「なーんだそんなことか！
もちろん大丈夫だけど、それなら電話でも良かったんじゃ…」
私の返事を聞くと急に声を顰める川��くん
「Aさんに用事があるから営業部に行ってくるって
話したらAさんの愛犬が見たいからここに呼んでよ！
なんて女子社員にせがまれまして…」
愛犬？私ペットなんて飼ってないけど…
当然だけど何がなんだか分かる訳もない
私の顔を見て困った川��くんは
「あ、えーっと！黒田です！黒田！みんな黒田狙いです！
Aさんがくればついて来るだろうって
黒田といえばAさんって有名ですからね！」
その後さらに声を顰めて
黒田ってワンコ感あるとか、甘えさせてあげたいとか
女子社員がキャッキャ言ってるんですよと川��くん
何その有名って…まぁ仕事の関係で大体一緒に行動してるけどさ
それにしても黒田くんってそんなに人気なんだーなんて
川��くんの話を聞いて呑気に思ってみたり
「すみません。僕が女子社員の圧力に負けず営業部に行けば…」
「大丈夫だよ！今度ここにく来る時は黒田くんも連れてくるね」
じゃ、後で連絡するねーと川��くんと別れ
この話黒田くんにしたら喜ぶかな？なんて考えながら
営業部の事務所に戻った
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作者名：Soda | 作成日時：2022年11月27日 20時
