27 ページ27
『おはようございます！』
事務所に入り元気よく挨拶すると
“黒田くんおはよう”とニッコリ笑って返してくれるAさん
あんまり月曜だから憂鬱だなーって感じるタイプじゃないけど
今の俺にとっては月曜日＝好きな人に会える日だから気分は良いよね
「黒田くん」
俺がコートをハンガーにかけて席に座ると
すぐに声をかけてきたAさん
『はい！なんですか？A先輩！』
「今日も元気だね笑
黒田くん今週金曜の夜って用事ある？」
え？え？なに？もしかして2人で飲みとか？ご飯とか？
これ期待して良いやつだよね？！
『金曜の夜は何もないです！』
「そっかーよかった！」
返事を聞いてAさんは嬉しそうな顔
俺の用事を聞いた理由が知りたいから
Aさんに聞こうとしたのに…
「湧ちょうど良いとこに！黒田くん大丈夫だって！」
「おー了解！檜山もいけるからこっちもOK」
通りかかった元木さんに声をかけたAさん
元木さんから光成の名前が出てきたってことは
もしかして…
「お前らの歓迎会やろーってなってな！」
元木さんが俺の肩に腕を回して嬉しそうに言ってきて
歓迎会は嬉しいよ？嬉しいけど期待してたからちょっと複雑
元木さんに絡まれている俺を見て光成が口パクで
“光輝顔に出てる“って言ってきてから
“そんなことねーよ！“って言い返そうとしたら
「お前顔でてんぞ」
光成と同じことを耳元で俺にしか聞こえないよう
言ってきた元木さん
元木さんの顔を見るとニヤついた顔
もしかして俺、遊ばれてる？
「湧、何ニヤついてんの？」
「べっつにー？黒ちゃん嬉しそうだからさ
な、黒ちゃん」
“顔戻さねーとAにバレんぞ？“と
俺の肩から腕を解き離れる元木さん
『皆さんと飲みにいけるなんて楽しみです！』
「金曜日楽しみにしててね！
湧が美味しいお店探してくれるから」
「おい、俺かよ！Aも少しは探せよ！」
2人きりじゃないのはほんとに残念だけど
いつもよりAさんと長く過ごせるし
お酒を飲んでるAさんも
きっと可愛いだろうなーなんて考えれば
少し残念な気持ちがなくなった気がした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 388人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Soda | 作成日時：2022年11月27日 20時
