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3日に渡る新人研修では
会社の方針とか業績の話から始まり
所謂社会人マナーとして名刺の渡しとかの講習を受けたり
基本的なパソコン操作とか社内システムを使ったりして
思ったより早く過ぎていった
最終日の今日も残り2時間を切っていて
もうすぐ終わるなーなんて呑気に思ってたのに
「明日からいよいよ配属された部署での勤務が始まります。
皆さん、入社式で発表された自分のエルダーが誰か覚えてますか？」
講習担当者の言葉に“忘れるわけないじゃん”と思いながら
これから何するんだろうと次の言葉を待つ
「研修で習った電話対応の実践として
自分のエルダーに電話をかけて
明日について“どこへ行けばいいか”
“必要なものはないか”等を確認して貰います」
は？マジかよ？！と声を上げたくなるのを必死に我慢していると
少し離れた席に座る光成を見るが口パクで“がんばれ”と言ってくる
要するに明日からお世話になるんだから
事前に挨拶しとけということらしい
支給されたスマホから社内専用の電話帳アプリを立ち上げて
検索バーに“A”と打ち込むと何人いんの？ってくらい出てきて
スクロールしてAさんを探す
表示されたAさん番号をタップしようとするが
これを押したら繋がるんだよなと一気に心拍数が上がる
周りが次々に通話し出すから
自分もと思うけど緊張で手が震えた
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作者名：Soda | 作成日時：2022年11月27日 20時
