王子様と幼馴染５ (ページ7)

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A「先生と生徒？」

ゆかり「うん。
私大学1年の時家庭教師しててね
ある時、まだ中学2年生だった顕嵐の担当になったの」

ゆかり「授業の回数が増えて、勉強以外の話もするようになって、教師と生徒の信頼関係が結ばれたの

それだけなら良かった…」

A「…何があったんですか？」

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ゆかり「私が顕嵐を好きになってしまったの」

ゆかり「あと1年で成人の学生が中学生に、
ましてや教師と生徒が恋だなんていけないこと。

だから気持ちを抱いてからすぐ辞めたの」

A「顕嵐は、ゆかりさんが辞めることに
なって何て？」

ゆかり「言ってないわ。
顕嵐には内緒で黙って辞めたの」

ゆかり「あの子優しいでしょ？
だから辞める理由聞いてくると思ったの。
私を教師として慕ってくれていたから…」

A「すごく強い信頼関係だったんですね…」

ゆかり「数日後に返し忘れた
バッチを塾に返しに行ったとき
ちょうど顕嵐が塾長に私のこと問いだそうとしてたの」

ゆかり「やっぱり聞いてきた
何で辞めたの？俺信頼してたのに、って」

A「……」

ゆかり「だから言ったの

あなたの勉強見るの疲れたの、って」

ゆかり「傷つくってわかってた。
でも好きになっちゃったから辞める
だなんて、言えないよ…」

ゆかりさんは
私と違ってすごい強い女性だった、