お前なんか！【志麻】 (ページ21)

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「やっべー、うらたさんに謝らなあかんやん」

『え？なんで？』

「いや、色々」

『……は？』

Aは今日俺がうらたさんに大して敵対心というものを持ってたことに気づいてないのか何が何だかわからない様子でいた

とりあえず今日はうらたさんが無理そうだから、帰るけど

「まぁ明日でいっか……」

『なにが？ホクロ外すの？』

「どういうことやねん」

渾身なボケで一気に笑いが込み上げてきて、誰もいない道端で俺ら2人は笑った

『何笑ってんのさ〜w』

「お前もだろ？」

いつも馬鹿みたいなこと言い合ってる仲ではいるけど、やっぱり俺はこいつのことが好きなんだなと改めて実感した瞬間でもあった

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あれから暫くして、俺はちゃんと次の日にうらたさんに謝れていつも通りの日々を過ごした。

そして今日。

『あっち〜〜』

「うるせーな……俺まで暑くなるだろ……」

センラ「もうバテてますやん」

坂田「まーしぃ汗だくで臭い」

「なんだと坂田……」

うらた「誰だよこんな朝からくそ暑い中一緒に5人で登校しようとか言ったの……」

坂田「ごめん俺……」

『草』

なんていったって、今日は終業式で一学期がやっと終わる日

勿論暑い夏が近付いてきて、朝から汗だく

臭いなんて言われてしまったわ

『私も汗だく……学校付いたら制汗剤……』

センラ「女子やな」

『当たり前でしょ……』

うらた「俺も制汗剤……いや、つーか、そんなことよりみんな成績どうだった？面談で成績見たよな」

センラ「あーまぁ普通？」

げっ、その話題出す？

俺はわかりやすく顔に出してやった

うらたさんはずっと成績が良くて、学年トップを測るレベル

センラのやつは今年高校で初めての成績だが、恐らくトップ並にいいのは分かる

中学の頃は相変わらずトップだったのを聞いてたからな

坂田「なんでその話……」

うらた「なんでって………俺も普通なんだけど、坂田どうなのさ」

坂田「えぇ、聞く……？」

坂田がこれだけ焦らすということは悪いということでいいのか

『早く言ってよねー、公開処刑だって』

「俺も言うからさぁ」

坂田「えー…五教科は…数学と理科と英語2なんやけど……音楽と保健体育は3で…美術とか他は2ですよ」

センラ「まじで？」

うらた「坂田、夏休み一緒に勉強な」

坂田「やだ！！」

やっぱ悪いのな……センラから聞くに、授業中寝てるとか提出物出さないだとか聞いてるし

「俺も人のこと言えねぇ……」