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佐久間side
「ほら！ 佐久間、見てよ」
急にテンションの上がった阿部ちゃんの声が聞こえたと思ったら、阿部ちゃんは空の方を指さしていた。
「え？ ぁっ、雪！？」
「ふふ、そう。雪」
今年最初の、ね
なんて可愛らしく笑ってどこか満足気にその初雪を眺めていた。
あぁ、そういうことね、これを待っていたわけね。
こんな風に、二人で寄り添って初雪を見るなんて初めてじゃない？
「よーし、満足満足」
「お、部屋入る？」
「うん。寒いし」
「阿部ちゃん寒がりだもんねぇ」
どうやら満足したらしい阿部ちゃんは足早に部屋に入ってソファで縮こまった。
そんな阿部ちゃんを後ろから抱きしめる。
「ん、佐久間、なに」
「んふ、佐久間さんがあっためたげる」
「…佐久間の髪冷たい」
「それは冷えちゃったから！」
「…でも、こっちの方があったかい」
「ふふ、そうでしょ？」
寒い季節。
寒がりなきみにはちょっとしんどい季節かも。
でもそんなときに俺は抱き締めてやれるから、
嫌いじゃないんだよね。こんな季節が。
甘えられるから、とかそんな理由じゃなくて
ただきみを愛してる、この季節はそんなことを感じさせてくれるんだ。
「阿部ちゃん、」
「なぁに」
「愛してるよ」
「なに急に、………まぁ、俺もだけど」
「んは、可愛いね阿部ちゃん」
「…うるさい」
「あら、ツンに戻っちゃった」
「ねぇ佐久間」
「んー？」
「離れないでね」
「っ、…あたりまえじゃん」
抱き締める力を強くする。
不意打ちはずるい。
阿部ちゃんが小さく笑った。
俺は好きなんだよね。
自然に寄り添えて、
きみとずっとこのままでいたい
そう思えるこんな季節が。
end.
====
#全力で生きると絆になる
ある日の昼下がり。(めめだて) Req→←今年最初の。(さくあべ) Req
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來杏(プロフ) - ｱﾝｽﾞさん» 返信ありがとうございます！ すみません…。 了解致しました！ (2021年3月25日 23時) (
レス) id: 015fe807ef (このIDを非表示/違反報告)
來杏(プロフ) - 樹れれ*さん» 返信ありがとうございます！ 了解致しました！ (2021年3月25日 23時) (レス) id: 015fe807ef (このIDを非表示/違反報告)
ｱﾝｽﾞ(プロフ) - 來杏さん» 見落としておりました...！すみません...。あまあまなmmskのみで十分なのでそちらでお願いしたいです...！よろしくお願いします！ (2021年3月25日 21時) (レス) id: 3e74153632 (このIDを非表示/違反報告)
樹れれ* - 來杏さん» 記載してくださってたのにすみません！完全にこちらの見落としです…。そちらのシチュで全然◎なのでいつか書いてくださると嬉しいです…！！お手数おかけしましたm(__)m (2021年3月24日 21時) (レス) id: 13186da642 (このIDを非表示/違反報告)
來杏(プロフ) - ｱﾝｽﾞさん» リクエストありがとうございます！甘々なmmsk、了解致しました！ こちらの作品では裏のリクエストは受け付けておりませんのでご了承ください…！！ (2021年3月24日 9時) (レス) id: 3987904d8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：來杏
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen/tools/items.php#
作成日時：2020年12月14日 20時
