07 -ab 【回想】 ページ7
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そう。
あれは、俺がふっかのことを最高潮で好きだった頃。
楽屋でふっかが嘆いていた。
「同じの買っちまったー！」
急に声が聞こえてきたもんだから携帯を見ていた顔を上げる。
「なに、どうしたの」
「阿部ちゃーん、 ちょ見てこれ」
俺の隣にわざわざ座ってきて、二つのブレスレットを見せてくるふっか。
一つは既に付けていて、もう一つは手に持って。
隣に座られただけで俺の心臓はやばいというのに。
…まぁそんなこと知らなくていいけど。
「…確かに、同じだね？」
「そーなんだよ！ っあーしくった」
「…じゃ、じゃあ、俺にちょうだいよ」
「え、阿部ちゃん、こういうの付ける？」
「いいから、！」
付けないよ、そういうのは。
まずブレスレット自体そんなにしないかもね。
怪しいと思われるのもどこかで分かってたはずなのに、
この時の俺は、目の前のブレスレットを貰うことに精一杯だった。
だって咄嗟に思い付いたんだもん。
咄嗟にしてはいい考えだとか思っちゃったし。
「まぁいいよ！ はい、あげる」
ふっかに差し出されたブレスレット。
取ろうとすると、指が触れて、思わず手を引っ込めた。
それと同時に床に落ちていくブレスレット。
カランっと金属の音がした。
「っ、ごめ 「ごめんごめん、手が滑った」 …え、」
咄嗟に謝ろうとすると、逆にブレスレットを拾いながら謝ってきたふっか。
明らかに悪いの俺なのに。
そういうとこだよ、ふっか。
ブレスレットを取り上げて、俺に渡そうとする。
「はい、……あ、でも待って、ちょっと傷ついちゃった」
どうやら落ちたときに傷が付いてしまったようで。
ほんと申し訳ない気持ちに押し潰されそうになった。
そしたらふっかは俺を責めるわけでもなく、
もう片方の付けていたブレスレットを取った。
「今度は落とさないようにしっかり、」
左手で俺の手を下から支えて、
俺の手にブレスレットをぎゅっと握らせた。
「…あ、ありがと」
「いーえー」
ふっかの手が離れた後も、俺はそのブレスレットを両手で包んでいた。
もうドキドキ心臓がうるさくて、
気を抜いてしまったら不覚にも涙が出そうだった。
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來杏(プロフ) - ゆゆさん» そう言って頂けて嬉しいです…！ ぜひ！ 好きになってください！(( (2020年11月7日 9時) (
レス) id: 015fe807ef (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - ふかあべ感動しました！好きになりそうです。、 (2020年11月6日 17時) (レス) id: f5e7b9f158 (このIDを非表示/違反報告)
來杏(プロフ) - ぽちたつさん» 読んで下さりありがとうございます！ たくさんキュンキュンして頂けたなら私はもう嬉しい限りです！ ふっかさんと阿部ちゃん、初挑戦の二人でしたが世界観まで褒めて頂いてありがとうございます…！ 次はどのCPになるんでしょう…笑 新作もぜひ、よろしくお願いします! (2020年9月21日 16時) (レス) id: 015fe807ef (このIDを非表示/違反報告)
來杏(プロフ) - めぐみみさん» 読んで下さりありがとうございます！ もうふっかさんには最後まで爆イケでいてもらいましたっ！ 阿部ちゃんも可愛く書けるよう試行錯誤しました笑 ぜひ！新作もお楽しみにしていてください^^* (2020年9月21日 16時) (レス) id: 015fe807ef (このIDを非表示/違反報告)
ぽちたつ(プロフ) - ありがとうございます。幸せな気持ちのラストで多幸感でいっぱいでございます。次はどのCPさんでどんな世界観か。。楽しみにお待ちします^_^いつも、癒しと萌えをありがとうございます。更新ご無理ございませんように。。 (2020年9月21日 13時) (レス) id: 8fa565a580 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：來杏
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen/tools/items.php#
作成日時：2020年8月5日 16時
