Maybe＿＿＿＿fkab

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「…っ、はぁっ、ちょっと、！」


「んは、行ってきますのちゅーだよ」


「…あっそ、早く行くよ」


「ちょっとー怒った？」


「…怒ってない」


「っ、怒ってないのっ？」


「けどちょっと長かった、…マネージャーさん待ってんじゃん」


「ふはっ、ごめんね？」


「…行くよ」




早足でマネージャーさんの待つ外に出ようとする阿部ちゃんを追いかける。




「阿部ちゃん今日の仕事の効率上がっちゃうね？」


「行ってきますのちゅーで？」


「そーそー」


「それは恋人同士での話」


「ぐさぁっ」


「ふふ、効果音自分で言っちゃうの」




目は合わせてくれないけど笑ってる阿部ちゃん。

はぁ、横顔見れる特等席だな、ここは。






その後、ふたりで車に乗ったら

なんかいい事ありました？

なんて聞かれてしまった。


そんなに顔に出てたのかよ、俺。

恥ずかし。



でも隣の阿部ちゃんは聞かれた俺より恥ずかしそうだった。









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マ「次、渡辺さんの家寄りますね」



その後も続々とメンバーが乗ってくる。

さぁ今日は何人に突っ込まれんだろ。




「…ふっか、表情筋緩んでるから」


「ぁ、やべ」


「思ってないでしょ」


「まーちょっとは思ってるよ」




阿部ちゃんがあからさまにため息をついた。




でもね、阿部ちゃん。


阿部ちゃんも緩んだ頬隠しきれてないよ？





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