空色の後輩 (ページ3)

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２話:よくもやったな後輩君よページ3

水を被った。

そう理解した時には目の前には男の子が『あ』の口を開けたまま突っ立っていた。

空っぽのバケツを持って。

「ごっ、ごめんなさい！｣

その男の子は彼が持っていたタオルを私の頭に乗せて拭きながら謝った。

近くで見るとその子は、私よりも３cmほど背が低くて、１つ下の学年カラーである青い体操服を着ていた。黒髪のさらさらのショートヘアに、大きな目、肌なんか私よりも白い。え、可愛い、もしかして女の子の可能性もあるな、なんて考えていたら別の男の子が「先生ー、みなとがやらかしましたー｣と大声で名前を暴露していたので違った。

すぐに英語教師の三苫先生が来た。

「あーああ。どうしたみいちゃん｣

そう言いながら隣のみなとと呼ばれたその男の子の『先生、どうしよ、やっちゃった』という顔を見て先生が「とりあえず保健室行って、制服着替えようか｣と私を促した。

あ、さっきの騒動でコンタクトズレた。髪びしょびしょだし体操服の下は水着とはいえ…

…はあ、やってくれたな。