【wrwrd】脅威となる子、拾いました【zm】

1人は退屈だもんね ページ9

✩.*˚



あいにくベットは1つしかない

もちろん怪我人の彼にはこのままベットを使わせるが…私どうしよっか


1人で暮らして来客も来ない、布団なんて1つしかない、包帯と絆創膏をたくさんつけ、簡素だが元の服よりはましな服を着させたゾムは初めて会った時よりはかは穏やかな顔で眠っている。



うん。かわいい。




早速愛着が湧いてしまった。この子が気持ちよく寝てくれるなら私はベットなんていらねぇ。



また簡易魔法で作った少し大きめの毛布にくるまり、ゾムを見つめながらソファに横になる。




『(…すごいなぁ小さいのにナイフ振り回して)』


彼が持っていた武器は横の棚に置いている随分と錆びていたから正直取っておくか悩んだが彼の物だ。一応置いておく。

『(私の小さい頃なんて戦闘なんてしたことも無かったのに)』




きっと彼には重くて苦しい過去があるんだろう


でももうそんな過去に囚われなくていいように、

自由を、幸せをこれからたくさん望んでほしい






『(私が叶えてあげられるかは別として)』








(もう親気分？)
(いいや、親になるなんて思ってないよ。そこまで善人じゃない)
(友だちみたいに、なんて、無理かな)






…………………

彼女は親になってあげたいんじゃなくて退屈な生活になにか刺激がほしかっただけです。

救ってあげたい、という正義感はあまり無くあくまで自分のために拾ったのが内心です

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