【wrwrd】脅威となる子、拾いました【zm】

痛い居たい (zm視点) ページ7

✩.*˚ (zm視点)





生まれた時から独りだった



意識する頃には暗い広い部屋で俺と同じような何人かの子どもとひたすらにナイフの振り方、銃の撃ち方、弓の扱い方を覚えさせられ人を殺して生きてきた


弱い者は殺される

そんなのはもう当たり前


拷問のような毎日も当たり前


名前を呼ばれたことも無く、

同じように訓練された奴らも弱いからとすぐに殺された。


痛いと言いそうになるのを堪える、

言えば怒鳴り声と蹴りが飛んでくる





.





ひたすらに感情を殺して生きてきた







ある日、そこそこに大きな屋敷に潜入し家主とその家族を殺し金品を奪うという何度も経験した任務を命令されいつもと同じようにダクトから侵入した



運が悪かったのか、もしくは情報漏れか
着地した瞬間けたたましい警報が鳴り響く



「ｯあ…ｯやっばい…!!!」








どう逃げたのかも覚えてない

迫り来る怒号、武装した大人

無我夢中でナイフを振り、とにかく走った






.









気づいたら森が見えた


時刻はとっくに夜で辺りは真っ暗だ

ここにいればそう見つかるまい


身体中が痛い、騒ぎが収まればすぐに出よう






軽い気持ちで入ったそこが"迷いの森"だなんて知る由もなく






(生きてる意味なんて)
(考える暇もなかった)

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