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受け入れる ページ45

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ゾムが目を開けたのは白昼夢のような世界





あぁ、俺、死んだんかな




もう少しだったのに




もう少しでAを助けられたのに






そう思ってもこの世界じゃなにも出来ない


ゾムはひたすらにこの白い白い空間を歩いた





すると1つの影が現れる



よく知った、愛した、女の人の影









「Aッ…」




ニコリと微笑んだ彼女を抱きしめた



Aも同様にもう拾ったあの頃とは違う

大きくなったその背中に手をまわした







ゾムは嗚咽を零しながら泣き出した









「Aッ…Aッ…」



『うん、なぁにゾム』









そう言うAも声が震えていた









Aはゆっくりと言った



あの日扉を閉めて悪いと思ってること


誕生日をお祝い出来なかったのが悔しいこと


どちらかが死ななきゃいけない運命のこと


さよならしなきゃいけないこと






私の命を貰ってほしいということ




彼は嫌だと泣いた






そうだよね、今までいっぱいお願い叶えてくれたもんね、また、私のお願いごとだね





ゾムの頭を撫でながら彼女は言った





私はあなたのいない世界で生きていける気しないの






でもあなたは違うでしょう



もう、仲間がいるんでしょう



じゃあ戻らなきゃ









人は寿命が短いからこそ、綺麗なものを見つけるのに長けている


残りの人生を、精一杯素敵なものにしてほしい









あなたと過ごす時間は心の底からたのしかった




私に夢のような時間を教えてくれてありがとう








『遅くなったけどお誕生日おめでとう』




ダイヤモンドリリーの花を象ったネックレスをゾムの首にかけた




『さしぶりにフードを取った姿見たなぁ…やっぱりかっこいいね』






「ッ…もうッほんまッ…





その願いッ、叶えたるからッ…俺の願いも叶えてなッ?」








次、生まれ変わったら絶対俺をまた拾うこと









『…わかった、約束する』




必ず果たすよ




Aはゾムの頬に手を添える





『笑って』






最後はどうか笑顔で




私の一番好きな顔を見せて




涙を流しながらゾムはにかりと笑った



光とともに消えていく彼の体






もう一度Aを抱きしめて









.









「愛してるよ、A」









彼の体は優しい光となって消えた








私も愛してるよ









あの日、あの場所で






.





『ッ私に見つかってくれて、ありがとうッ』

元魔女の幸福→←痛い



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キリス(某教祖)(プロフ) - 感動しますたあああ (1月15日 16時) (レス) @page50 id: 62b7efaae2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 伏線が凄すぎる... (5月21日 22時) (レス) @page50 id: f98c154ca8 (このIDを非表示/違反報告)
イレイザー - すんげぇ好き (5月11日 7時) (レス) @page50 id: 3973b7c9c7 (このIDを非表示/違反報告)
ネギです。 - 夜中に見ました。もう凄く感動する話でした。 (5月8日 1時) (レス) @page1 id: d88732d1b8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(๑╹ω╹๑ ) - めっちゃ良いですね!! (2023年4月9日 17時) (レス) @page50 id: dd978d4aba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:惺月 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年7月27日 3時

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