【wrwrd】脅威となる子、拾いました【zm】

もう大丈夫だよ ページ5

✩.*˚






？「ｯえ…ｯぞ、む？」




いきなりの出来事に頭が着いていかないのか、もしくは私が名付けるのはやはり抵抗があったのか



うむむ…いや、でもこの子を…ゾムを連れて帰りたい



寂しいと思うのはお互い様だと信じて





『うん、ゾム。』


「…ｯぞむ」


ゾムは俯き胸を抑えて何度もその名を唱えた


誓うように、元から与えられた名のように





『ここは暗くて寒いね、ねぇ、一緒に帰ろうよ』




冷たい頬を傷つけないように手でなぞり

長い前髪を耳にながしてやった




そこから現れた綺麗な若草色の瞳はゆらりと揺れていて



彼は糸が切れたかのようにこちらに倒れた









(あったかい家に帰ろう)
(今までよくがんばったね)
(もう大丈夫だよ)


(彼を抱っこして何度も語りかけながら帰路に着いた)

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