【wrwrd】脅威となる子、拾いました【zm】

好きな色は ページ18

✩.*˚



少し大きな画用紙程の紙を床におく


目をキラキラさせてこちらを見るゾムに私は質問していく



『どんな服がいい？自分の着たい服とかある？』


シャツとかセーターとかベストとか

なんでもいいよ、と付け足せば、ゾムは私の羽織っているローブのフードをくいっと引っ張った



「ｯこ、これｯ！」



『！りょーかいしました！』


フードが欲しいのだろう、興奮気味で話すゾムに私のローブをふわりと被せてやった


少し大きいローブをダボッと着てキャッキャッとはしゃぐゾムは年相応で可愛らしい


私の背中にくっついて紙をじーっと覗き込むゾムはそのままに、


『動きやすいからパーカーの方がいいか…』


イメージが掴めたらなんでもいいので簡単にパーカーの絵を描いていく


『えっと…じゃあ色は何色がいい？』



「…えｯ…と」


聞かれたことなど無いし考えたことも無いのだろう。ここはそれなりに重要なのでのんびり待つ、色って大事だよね



「ｯあ、の…そのｯ…



Aのｯ…す、好きな色がｯええかなｯ…」


貸してやってるローブのフードを深く被って呟くゾムに私はニヤニヤが隠せなくなるのを許してほしい



「なｯ!?、なにわろてんのｯ!!?」


『うぉわっ！まってまってごめんごめん！』


ポコポコと背中を叩くゾム。ごめんねあんまり痛くないしニヤニヤ止められない







(緑の絵の具を紙に垂らす)
(それは君の瞳と同じ色)

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