【番外編】魔女達のお話 ページ48
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「あら、遅かったわね」
ふわりと足がつく
快晴と言うよりかは水色のペンキを零したような空
白い木で出来たテラスには同じように白い椅子と机
2つある椅子のうち向かって右に座る人は私達魔女の中でもトップクラスのお人
まぁ先輩魔女様のこと
「座ったら?大変だったでしょ貴方も」
そしてお上品に小さな口に紅茶を流す魔女様
『はい、すっごく疲れました』
「その割に疲れた顔をしていないのね」
『…お誕生日おめでとうって言えたので悔いはないです!』
Aは満面の笑みを浮かべた
「フフッそれはよかったわね」
魔女様の得意分野である紅茶はほんのりとラベンダーの香りが鼻を通りその上品な味が口に広がる
『えっと…魔女様のお弟子さんはロ、ボロくんでしたよね…?』
「えぇ、合ってるわ…
…きっと今頃ピーピー泣いてると思うけど」
きっと残酷な別れをしたのだろう、魔女の顔に影が落ちる
『魔女様、素直じゃないですもんね』
「あら?あなたがそれを言うの?」
『はい、うちの子は聞き分けも良くて、私のお願いをちゃんと叶えてくれるので』
「ふぅーん?それならうちのロボロも誰よりも優しくて、薬学の魔法を熱心に勉強していたわ」
『薬学かぁ…ゾムは戦闘スキルが元から高いのに、すごく殺意の高い魔法を教えちゃったなぁ…』
「あらあら、怪我をさせないよう躾てるでしょうね?」
『うーん…その時はロボロくんがなんとかしてくれると思います』
(あの二人なんだかんだ相性いいですから)
(そうね、それには同意だわ)
愛する弟子達を思い出しながらゆっくりと紅茶を啜る
その時間は今まであまり出会う機会のない先輩と後輩魔女のなによりも楽しいひと時だった
………
『そうそう他にもね、ロボロくんが小さい頃の話とかいろいろ/「ストップッ!!!!」……えー…』
「フハッなんやねんロボロ教えろやぁ〜ッ」
「嫌やわッ!!!あんたもなにあの世でベラベラ喋ってるんッ!?」
「フフッあらあら私そんな恥ずかしい話をした覚え無いのだけれど?」
(おばあちゃんになってから笑い話にできるくらい)
(これからもっと思い出を作らないとね)
……
この先輩魔女様については妹の作品
【wrwrd】君の目の色が好きなだけ【rbr】
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キリス(某教祖)(プロフ) - 感動しますたあああ (1月15日 16時) (レス) @page50 id: 62b7efaae2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 伏線が凄すぎる... (5月21日 22時) (レス) @page50 id: f98c154ca8 (このIDを非表示/違反報告)
イレイザー - すんげぇ好き (5月11日 7時) (レス) @page50 id: 3973b7c9c7 (このIDを非表示/違反報告)
ネギです。 - 夜中に見ました。もう凄く感動する話でした。 (5月8日 1時) (レス) @page1 id: d88732d1b8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー(๑╹ω╹๑ ) - めっちゃ良いですね!! (2023年4月9日 17時) (レス) @page50 id: dd978d4aba (このIDを非表示/違反報告)
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