キンプリはパパ 37 (ページ50)

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仕事＊廉パパページ50

娘 A 20歳

廉side

夜。

仕事が終わって家に帰ってくると、ソファにAが座ってて、何か元気がないように見えた。

廉「ただいま」

「はぁ···おかえり···」

廉「ため息つきながらおかえり言うなや。どうしたん？何か顔暗いやん」

「ちょっと悩んでることがあって···」

廉「ふぅん。なに、仕事？それとも恋愛？」

「仕事に決まってるじゃん。最近ね、後輩ができたの」

廉「おん。で？」

「で、その後輩の指導係頼まれたの」

廉「A先輩なんや。先輩になったんか〜、Aが」

「もう真面目に聞いて！」

廉「じゃあ早く喋ってや〜」

「パパが変なこと言ってくるんでしょ！」

廉「で、その後輩がどうしたん？」

「どう指導すればいいのかわかんなくて、悩んでるの。教え方とか、どうやったら上手く教えられるのか」

廉「そんなん適当でええやん」

「適当はダメでしょ？私の指導ミスでみんなに迷惑かかっちゃうんだから」

廉「まぁでも気楽でいいんやない？優しく丁寧に、を心がければ大丈夫やない？」

「そうだけど···」

廉「っていうか、その後輩って男？女？」

「男の子。一個下の」

廉「えっ、男なん？」

「うん。歳が近いってことで私が指導係に選ばれた」

廉「へぇー。その子、どんな子なん？ええ子？」

「まぁ、わかんないとこあったらすぐ聞いてくれるし、いい子なのかな。ちゃんとメモとるし」

廉「ふぅん、ええ子やん。まぁ、ほんと気楽でええんやないかな？考え過ぎずにさ」

「うん」

廉「気楽に頑張れ」

「わかった」

A先輩、頑張れや。

fin