キンプリはパパ 37 (ページ49)

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Noside

颯「ママはずっと、琉晴くんのこと見守ってくれてるよ。だから、琉晴くんは幸せな人だよ」

百花「そうだよ！幸せなんだよ、琉晴くん！」

琉晴「···うん」

颯「教室戻ろう、琉晴くん。僕たち、授業サボっちゃったから先生に謝らないと」

百花「行こう、琉晴くん！立ち上がれる？」

百花ちゃんは手を差し伸べ、琉晴くんは照れながらも百花ちゃんの手に自分の手を添え、立ち上がった。

そして教室に戻ると、案の定、担任の先生に怒られてしまった3人だった。

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紫耀side

夕方頃に、担任の先生から電話がかかってきて、琉晴が4時間目をサボったと報告があった。

琉晴の帰りを待ってると、玄関のドアが開く音が聞こえた。

駆けつけると、琉晴と岸家の双子ちゃんが立っていた。

紫耀「おかえり、琉晴。双子ちゃんもこんにちは。琉晴、先生から電話かかってきたよ。授業サボったんだって？何でサボったの？」

ちょっと怒り口調で聞くと、百花ちゃんが代わりに答えた。

百花「違うの、紫耀くん！実はね？」

百花ちゃんが教えてくれた。

また、ママがいないことをお友達に色々言われたことを。

紫耀「···また言われちゃった？」

琉晴「うん···でももう僕、寂しくない」

紫耀「え？」

琉晴「ママ、お空から見守ってくれてるもん。僕のこと」

百花「風が吹いたもんね！」

紫耀「風？」

颯「百花、説明悪すぎ。だからね、紫耀くん···」

今度は颯くんが教えてくれた。

琉晴が学校のことで色々悩んでたり悲しんでると、風が一瞬吹くらしい。

琉晴「ママが僕の事見てくれてるんだって。颯くんが教えてくれた」

紫耀「そうだね。ママはずっと、琉晴のこと見てるよ。だから、授業サボったところも見てたんじゃない？」

琉晴「···あ、」

紫耀「ふふ笑琉晴にはパパがいるから大丈夫。だから周りのことは気にすんな。な？」

琉晴「うん」

紫耀「でももう、授業はサボるなよ。分かった？」

琉晴「わかった」

琉晴、琉晴には変わらずママとパパがいるから大丈夫。

fin