キンプリはパパ 37 (ページ47)

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琉晴くんと双子ちゃん＊優太パパ＆紫耀パパページ47

平野家の子供琉晴(りゅうせい)小学5年生
岸家の子供颯(はやて)＆百花(ももか)小学5年生

Noside

ママがいないことを、低学年の時にいじめられていた琉晴くん。

双子が助けてくれて、それからはいじめはキッパリなくなったけど、クラス替えして新しいクラスになったらまたいじめられるようになって···。

友「ママがいないなんて可哀想だよな！」

数人の男の子に囲まれ、『可哀想』だとかいろいろ言われてしまった琉晴くん。

言い返したら負けだと思った琉晴くんは、ただただ何も言わず耐えていた。

でも···

担任「···あれ？琉晴くんは？」

4時間目が始まり、教室には琉晴くんがいなかった。

担任「誰か、琉晴くんどこいったか知らないかな？」

みんな、知らないと言ったり首傾げたりする。

担任「···そっか。とりあえず、授業始めるね」

いつも通り、授業が始まった。

でも、授業が始まって数分後、百花ちゃんが突然立ち上がり、教室から出ようとした。

担任「ちょっと、百花ちゃん！どこ行くの？」

百花「あっ、えっと···あっ！お腹痛いから保健室！」

担任「保健室？」

百花「颯くんも連れていきます！颯くん！」

颯くんの席に行き、颯くんの手を引っ張って立ち上がらせ、ドアの方へ引っ張っていった。

担任「ちょっと百花ちゃん！」

先生が呼び止めたけど、百花ちゃんと颯くんはそのまま教室から出て行った。

颯くんの腕を引っ張りながら校内を走る百花ちゃん。

颯「ねぇ、どこ行くの！」

走りながら颯くんは百花ちゃんに聞く。

百花「決まってるじゃん！琉晴くん探しに行くの！」

颯「なんでよ！」

百花「わかんないけど、でも多分、琉晴くん、また誰かに酷いこと言われたんだと思う！紫耀くんと約束したでしょ！また琉晴くんに何かあったら助けてあげてって！」

颯「そうだけど···」

校内を探しても琉晴くんの姿が見当たらなかったため、2人は外に出た。